The Fighting Temeraire, tugged to her last Berth to be broken up by J.M.W. Turner
1838, National Gallery, London
Self-Portrait by J.M.W. Turner
1799, Tate Britain, London
ターナーは10代で絵画の才能を見せ始め、14歳のころにはすでにロイヤル・アカデミーの付属美術学校への入学を許されるほどでした。若い頃は、写実的な風景画を描いていましたが、44歳の時にイタリアへ旅行した後は、モチーフ(motif)が風景に融合して絵が抽象的になり、大気と光の効果を追求する絵画を多く描くようになりました。人生の大半をロンドンのテムズ川の近くで過ごしたターナーは、光の効果を使って海や空の風景を多く描きました。
この絵の重要なテーマである戦艦テメレール号は、画面の中心ではなく、左側に描かれています。対照的に、沈む夕日は右側に描かれています。そして、風景全体が光で満たされています。この構図は、戦艦テメレール号が活躍した時代の終わりを告げているようにも見えます。
参考
ナショナルギャラリー・ロンドン https://www.nationalgallery.org.uk/paintings/joseph-mallord-william-turner-the-fighting-temeraire
文:Naoko Ikegami
画像:パブリックドメイン
(2023.12.12)
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