日本語多読道場 yomujp
日本語(にほんご)で文章(ぶんしょう)を書(か)くときは「。」と「、」を使(つか)います。「。」は句点(くてん)と言(い)います。句点(くてん)は文(ぶん)の終(お)わりに使(つか)います。そして「、」は読点(とうてん)と言(い)います。読点(とうてん)は文(ぶん)の中(なか)で使(つか)います。では、読点(とうてん)はどうやって使(つか)ったらいいでしょうか。3つ教(おし)えましょう。
1つ目(め)は、「文(ぶん)の意味(いみ)に気(き)をつける」です。下(した)の文(ぶん)を読(よ)んでください。
(1)私(わたし)は公園(こうえん)で、走(はし)っている人(ひと)を見(み)ました。
(2)私(わたし)は、公園(こうえん)で走(はし)っている人(ひと)を見(み)ました。
(1)は「私(わたし)」が公園(こうえん)にいます。でも、(2)は「走(はし)っている人(ひと)」が公園(こうえん)にいます。読点(とうてん)のある所(ところ)が違(ちが)うと、意味(いみ)も違(ちが)います。文(ぶん)の意味(いみ)に気(き)をつけて、読点(とうてん)を使(つか)ってください。
2つ目(め)は、「長(なが)い文(ぶん)で使(つか)う」です。下(した)の文(ぶん)を見(み)てください。
(3)昨日(きのう)山田(やまだ)さんは家(いえ)を掃除(そうじ)してから東京駅(とうきょうえき)に行(い)って鈴木(すずき)さんに会(あ)って昼(ひる)ご飯(はん)をいっしょに食(た)べました。
(4)昨日(きのう)、山田(やまだ)さんは家(いえ)を掃除(そうじ)してから、東京駅(とうきょうえき)に行(い)って、鈴木(すずき)さんに会(あ)って、昼(ひる)ご飯(はん)をいっしょに食(た)べました。
(3)では、読点(とうてん)がないから、少(すこ)し文章(ぶんしょう)が難(むずか)しいです。でも、(4)では、読点(とうてん)がいくつかあるから、文(ぶん)がよくわかります。長(なが)い文(ぶん)では読点(とうてん)を使(つか)いましょう。
3つ目は、「『だから』『でも』『そして』など接続(せつぞく)表現(ひょうげん)の後(うし)ろに使(つか)う」です。また文(ぶん)を読(よ)みましょう。
(5)先週(せんしゅう)は勉強(べんきょう)しなかったからテストがあまりできませんでした。でも今週(こんしゅう)はたくさん勉強(べんきょう)したからテストで100点(てん)を取(と)りました。
(6)先週(せんしゅう)は勉強(べんきょう)しなかったから、テストがあまりできませんでした。でも、今週(こんしゅう)はたくさん勉強(べんきょう)したから、テストで100点(てん)を取(と)りました。
(6)は接続(せつぞく)表現(ひょうげん)の後(うし)ろに読(とう)点(てん)がありますから、文(ぶん)の意味(いみ)がよくわかります。
日本語(にほんご)で文(ぶん)を書(か)くときは、上(うえ)の3つに気(き)をつけてください。読点(とうてん)があると、読(よ)む人(ひと)は文(ぶん)の意味(いみ)がよくわかるでしょう。
さて、次(つぎ)の文(ぶん)は、どこに読点(とうてん)を使(つか)うと、意味(いみ)がよくわかりますか。
にわにはにわとりがいる。
※答(こた)え:A. にわには、にわ、とりがいる(庭(にわ)には、二羽(にわ)、鳥(とり)がいる)。
B. にわには、にわとりがいる(庭(にわ)には、鶏(にわとり)がいる)。
文:高嶋幸太
イラスト:イラストAC
写真:写真AC
(2022.11.18)