道真(みちざね)は平安時代(へいあんじだい)に学者(がくしゃ)の家に生(う)まれたので、学者(がくしゃ)になりましたが、政治家(せいじか)の仕事もしました。頭(あたま)がよかった道真(みちざね)は、国の大切(たいせつ)な仕事を色々(いろいろ)して、大臣(だいじん)になりました。けれど、道真(みちざね)が政治(せいじ)の力(ちから)を持つことをいやだと思う人も多(おお)かったようです。それで、道真(みちざね)のことがきらいな人たちは、道真(みちざね)が娘婿(むすめむこ)を新しい天皇(てんのう)にするつもりだと天皇(てんのう)に嘘(うそ)をつきました。道真(みちざね)が、そんなことは考(かんが)えたことはないとどんなに説明(せつめい)しても、天皇(てんのう)は信(しん)じませんでした。だから、道真(みちざね)は罰(ばつ)を受(う)けて、一人で都(みやこ)（今の京都(きょうと)）から九州(きゅうしゅう)にある太宰府(だざいふ)に行かされました。太宰府(だざいふ)は田舎(いなか)の小さい町で、都(みやこ)みたいな生活(せいかつ)はできませんでした。道真(みちざね)は毎日都(みやこ)に帰りたいと思って生活(せいかつ)したそうです。けれど、都(みやこ)に帰る前に死(し)んでしまいました。