ところで、「幽霊」「妖怪」「お化け」は同じものなのでしょうか。すべてがこわいのでしょうか。「幽霊」は、世界中で共通する部分が多いようです。だいたい死後の人間の霊が現れたものです。生きていた時の姿で現れ、肉体がなくなった後も「生き続けたい」という願いから生まれています。「幽霊」と同じような意味の言葉は、世界中にあります。例えば、英語の場合は「ゴースト(ghost)」が「幽霊」に当たります。日本の「幽霊」の場合は、この世に未練や恨みがあるため、因縁のある人の前に現れるので、こわい存在と言えるでしょう。一方、現在「妖怪」と言われているものは、江戸時代(1603-1868)には「化け物」とか、「お化け」と言われていましたが、「妖怪」と同じような意味の言葉を他の国の言葉で探すのは、難しいようです。