「うま味」は現在は化学的に人間の舌が感じられる五つ目の味と認識されています。しかし、欧米がこれを認めたのは比較的最近のことです。従来、欧米では味覚の基本は四つ(甘味、酸味、塩味、苦味)とされていました(※)。1908年に池田菊苗という化学者が昆布に含まれるグルタミン酸の研究を通して発見した五つ目の味として「うま味」が加えられ、1980年代後半に世界的に知られるようになりました。旨い味、おいしい味という意味の「旨み、旨味」はdelicious tasteと英訳できますが、五つ目の味である「うま味」はumamiと表記されます。