滋賀県
滋賀県は、日本のほぼ真ん中にある県で、近畿地方に含まれます。京都府の東側に位置していて、京都から電車や車を使って30分ほどで行ける近さです。
滋賀県の一番の特徴は、日本一大きな湖である琵琶湖があることです。琵琶湖は県の中心に位置していて、県全体の6分の1の大きさを占めています。県の面積は約4,017平方キロメートルと全国で38番目ですが、琵琶湖のおかげで水が豊かで、人々の生活や農業にとって大切な場所です。人口は全国26番目くらいで、約140万人が生活をしています。
観光名所
滋賀県には、たくさんの観光地があります。中でも有名な場所を紹介します。
● 彦根城
天守が国宝にもなっているお城で、江戸時代の姿がほぼそのまま残っており、「現存12天守」の一つに数えられています。彦根城のように、国宝で現存12天守に含まれているお城は全国に5城しかなく、とても貴重です。
名産品・特産品
滋賀県には、おいしい食べものや工芸品もたくさんあります。
● 近江牛
とてもやわらかく、あまみのある牛肉です。松坂牛、神戸牛と並んで日本三大和牛に数えられています。すきやきやステーキで食べると、とろけるような味わいです。
● 鮒ずし
琵琶湖でとれるニゴロブナという魚を使った発酵食品です。塩漬けした鮒とご飯を一緒に発酵させるため、とても強いにおいがしますが、「うま味」の強いお寿司です。昔から滋賀県で伝えられてきた伝統食で、お祝い事やお正月などに親しまれてきました。
●信楽焼
たぬきの置物で有名な陶器です。旧信楽町(現在の甲賀市信楽町)で作られていて、焼きものの町としても知られています。その歴史はとても古く、鎌倉時代中期にはすでに作られていたと言われています。
くらしと自然
滋賀県は、自然と町がちょうどよく調和した県です。琵琶湖や山々などの自然が近くにありながら、大きなショッピングモールや高速道路、電車などのアクセスもよく、住みやすい地域としても人気があります。
また、災害が少ない地域としても知られ、安心してくらせる県といわれています。まとめ
滋賀県は、日本で一番大きな湖「琵琶湖」があることで知られ、水や自然がゆたかな県です。歴史的にも有名な人物や出来事がたくさんあり、お城やお寺など、昔の日本を感じられる場所も多くあります。そして、近江牛や信楽焼など、全国に自慢できる名物もたくさんあります。
京都や大阪に近いのに、自然も豊かで、落ち着いたくらしができる滋賀県。これからもたくさんの人に知ってもらいたい魅力たっぷりの県です。
文:鈴木大
写真:素材ライブラリー/photoAC/AdobeStock/比叡山延暦寺
(2025.11.7)