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東京駅は、日本を代表(だいひょう)する中央駅(ちゅうおうえき)として、毎日たくさんの人に利用(りよう)されています。また、買い物をしたり、食事をしたりすることもでき、ホテルや美術館(びじゅつかん)もあります。駅の近くには大きなビルがたくさん並(なら)び、皇居(こうきょ)にも近く、ビジネスをする人や観光客(かんこうきゃく)でいつもにぎわっています。
東京駅は、今から約(やく)110年前、1914年12月18日に開業(かいぎょう)しました。この駅を設計(せっけい)したのは、辰野金吾(たつのきんご)という建築家(けんちくか)でした。工事は1908年に始まり、6年半で完成(かんせい)しました。1923年に関東大震災(かんとうだいしんさい)とよばれる大きい地震(じしん)がありましたが、災害(さいがい)に強い設計(せっけい)だったので、壊(こわ)れませんでした。
今、東京駅には「丸(まる)の内口(うちぐち)」と「八重洲口(やえすぐち)」の2つの入口があります。最初(さいしょ)は、丸(まる)の内口(うちぐち)だけでしたが、1929年に八重洲口(やえすぐち)もできました。しかし、1945年5月、戦争(せんそう)をしていた日本は、東京にたくさん爆弾(ばくだん)を落(お)とされました。東京駅も火事になって、屋根(やね)などが焼(や)けてなくなってしまいました。戦争(せんそう)が終わり、修理(しゅうり)が進(すす)んで、大きくなった東京駅は多くの人に利用(りよう)され続(つづ)け、1964年からは新幹線(しんかんせん)の駅として、ますます重要(じゅうよう)な駅になりました。
東京駅といえば、この美(うつく)しい赤レンガの建物が有名です。これは丸(まる)の内口(うちぐち)にあります。2007年に110年前に建てられた最初(さいしょ)の姿(すがた)にもどす工事が開始(かいし)され、2012年に終わりました。この工事では約(やく)800万個(まんこ)のレンガが使われたそうです。2024年に発行(はっこう)される新1万円札(さつ)には、この東京駅の絵(え)がかかれています。
上の写真のように、丸(まる)の内(うち)の北口と南口のドームは美(うつく)しいデザインで有名です。また、駅の中には、グランスタ東京やエキュート東京などのショッピングエリアがあります。駅弁(えきべん)やおみやげや服などが買えたり、レストランやカフェで食事ができたりします。
丸(まる)の内(うち)南口から出て右に行くと、東京ステーションホテルがあります。伝統的(でんとうてき)ですてきなホテルですね。鉄道(てつどう)が好(す)きな人なら、泊(と)まってみてはいかがですか。結婚式(けっこんしき)もできます。
丸(まる)の内(うち)北口を出ると、東京ステーションギャラリーがあります。この美術館(びじゅつかん)では、日本の文化(ぶんか)を中心とした絵(え)や彫刻(ちょうこく)などが展示(てんじ)されています。ゆっくりアート作品を楽しむことができます。
毎日、多くの人が電車や新幹線(しんかんせん)に乗(の)るために東京駅を利用(りよう)します。でも、東京駅は、ただ電車に乗(の)ったり、降(お)りたりするだけじゃもったいないです。時間があったら、ぜひ駅の中や周(まわ)りを歩いてみてください。楽しい発見がたくさんあると思いますよ。
文:福永歩
写真:写真AC/福永歩
(2023.11.24)
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