座間味島(ざまみじま)の海 - 日本語多読道場 yomujp

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座間味島(ざまみじま)の海(うみ

座間味島(ざまみじま)は、サンゴに囲(かこ)まれた島(しま)です。沖縄(おきなわ)の那覇(なは)から船(ふね)で西に約(やく)40キロ（km）行ったところにあります。

2014年３月５日、座間味島(ざまみじま)がある慶良間諸島(けらましょとう)は国立公園(こくりつこうえん)に指定(してい)されました。その理由(りゆう)は以下(いか)のようなものです。

１．島(しま)や海の中が美(うつく)しいこと

２．たくさんのサンゴがあって、多くの生き物がすんでいること

３．海の水がすんでいて、とてもきれいな青色をしていること

４．ウミガメがタマゴをうむ砂浜(すなはま)があって、クジラが子どもを育(そだ)てる大切な海であること

慶良間諸島(けらましょとう)には、そのほかに渡嘉敷島(とかしきじま)という島(しま)もあります。慶良間諸島(けらましょとう)の海は、おどろくほどきれいで、ケラマブルー（Kerama blue）と呼(よ)ばれています。

ケラマブルー（Kerama blue）

座間味島(ざまみじま)には、とても美(うつく)しいビーチが２つあります。古座間味(ふるざまみ)ビーチと阿真(あま)ビーチです。

島(しま)の東にある古座間味(ふるざまみ)ビーチは、急な坂(さか)を下(くだ)ったところにあります。三日月(みかづき)のような形(かたち)をしたビーチです。世界でもこれだけ景色(けしき)がよく、海がきれいなビーチは少ないと思います。ビーチの向(む)こうには渡嘉敷島(とかしきじま)、右にはアムロ島(じま)という無人島(むじんとう)が見えます。

古座間味(ふるざまみ)ビーチ

海にはサンゴが広がっていて、たくさんの魚が集まります。水中マスクやゴーグルをつけると、きれいな熱帯魚(ねったいぎょ)などをはっきり見ることができますよ。波(なみ)はとてもおだやかです。

熱帯魚(ねったいぎょ)が見られる

でも、海の流(なが)れが速(はや)い場所(ばしょ)もあるので、気(き)を付(つ)けて海水浴(かいすいよく)を楽しんでください。それから、日(ひ)ざしが強いのでビーチパラソルが必要(ひつよう)です。ビーチパラソルや水中マスク、ゴーグルは借りることもできます。

ビーチパラソルは必要(ひつよう)！

島(しま)の西にある阿真(あま)ビーチは、ビーチの目の前に２つの無人島(むじんとう)があります。古座間味(ふるざまみ)ビーチは急に深(ふか)くなりますが、阿真(あま)ビーチは遠(とお)くまで浅(あさ)い海が続(つづ)いています。

阿真(あま)ビーチ

奥(おく)の方に行くとサンゴも楽しめます。また、ここにはウミガメがいます。運がよければウミガメに会えるかもしれません。

ウミガメに会える？！

でも、もしウミガメと会うことができても、追(お)いかけたり、さわったりしないで、遠(とお)くからやさしく見守(みまも)りましょう。

「ウミガメからのお願(ねが)い」

無人島(むじんとう)に行くのも楽しいです。港(みなと)から渡(わた)し船(ぶね)が出ていて、アゲナシクやガヒという島(しま)に行くことができます。シーカヤックで行くこともできます。無人島(むじんとう)なので、店もありません。飲み物やぼうし、ビーチパラソルを持っていきましょう。釣(つ)りをするのもいいですよ。

シーカヤック

座間味島(ざまみじま)では、いろいろなマリンスポーツが楽しめますが、一番(いちばん)のおすすめはダイビングです。たくさんの島(しま)に囲(かこ)まれていて、波(なみ)が少なく、ダイビングにちょうどいい場所(ばしょ)がたくさんあります。

ダイビング

座間味島(ざまみじま)の海はとても豊(ゆた)かな海です。しかし、心配(しんぱい)なことがあります。サンゴが減(へ)っているのです。その理由(りゆう)はいろいろありますが、ひとつは海水(かいすい)の温度(おんど)が上がっているからだそうです。海水(かいすい)が温(あたた)かくなりすぎると、サンゴは死んでしまうのです。古座間味(ふるざまみ)ビーチでは、最近(さいきん)、サンゴがある場所(ばしょ)は立入禁止(たちいりきんし)になりました。さまざまな色のサンゴがたくさん見られる昔(むかし)の座間味島(ざまみじま)にもどってほしいと思います。

文・写真：岡野秀夫

リライト：遠藤和彦

(2021.7.26)