北海道（ほっかいどう） - 日本語多読道場 yomujp

北海道(ほっかいどう

１．北海道(ほっかいどう)ってどんなところ？

日本(にほん)は島国(しまぐに)です。４つの大(おお)きな島(しま)とたくさんの小(ちい)さな島(しま)があります。本州(ほんしゅう)が一番(いちばん)大(おお)きな島(しま)で、北海道(ほっかいどう)は二番目(にばんめ)に大(おお)きな島(しま)です。

日本(にほん)は土地(とち)がせまいですが、１億(おく)2000万(まん)人(にん)の人(ひと)が住(す)んでいます。そのうちの１億人(おくにん)は本州(ほんしゅう)に住(す)んでいます。北海道(ほっかいどう)の広(ひろ)さは本州(ほんしゅう)の３分(ぶん)の１ぐらいですが、住(す)んでいる人(ひと)は520万人(まんにん)しかいません。人(ひと)が少(すく)なくて、土地(とち)が広(ひろ)いので、本州(ほんしゅう)の人(ひと)が北海道(ほっかいどう)に行(い)くと、「とっても広(ひろ)い！」と思(おも)います。

富良野(ふらの)の花畑(はなばたけ

函館山(はこだてやま)から見(み)た夜景(やけい)

日本(にほん)の夏(なつ)はとても暑(あつ)いですが、北海道(ほっかいどう)だけはすずしいので、多(おお)くの人(ひと)が北海道(ほっかいどう)に行(い)きます。

美瑛(びえい)　青(あお)い池(いけ

海外(かいがい)の人(ひと)にも人気(にんき)があります。冬(ふゆ)になると、日本(にほん)と季節(きせつ)が反対(はんたい)のオーストラリアから、多(おお)くの人(ひと)が旅行(りょこう)に来(き)ます。みんなスキーやスノーボードをしに来(く)るのです。北海道(ほっかいどう)は気温(きおん)が低(ひく)くて、パウダースノーがふります。パウダースノーはさらさらしていて、スキーやスノーボードをするのにとてもいい雪(ゆき)です。北海道(ほっかいどう)にはスキー場(じょう)がたくさんあります。札幌(さっぽろ)では1972年(ねん)に冬(ふゆ)のオリンピックが開(ひら)かれました。

ニセコのスキー場(じょう)と羊蹄山 (ようていざん)

２．北海道(ほっかいどう)の自然(しぜん)・動物(どうぶつ)

北海道(ほっかいどう)には温泉(おんせん)や大(おお)きな湖(みずうみ)がたくさんあります。温泉(おんせん)は登別温泉(のぼりべつおんせん)などが有名(ゆうめい)です。

登別温泉(のぼりべつおんせん

湖(みずうみ)は支笏湖(しこつこ)、洞爺湖(とうやこ)などカルデラ湖(こ)があります。カルデラ湖(こ)は昔(むかし)、火山(かざん)があったところにできた湖(みずうみ)です。

支笏湖(しこつこ

洞爺湖(とうやこ

魚(さかな)がたくさんとれるきれいな海(うみ)もあります。オホーツク海(かい)の夕日(ゆうひ)はとてもすてきです。

オホーツク海(かい

山(やま)では、大雪山(たいせつざん)や有珠山(うすざん)が有名(ゆうめい)です。それから、昭和新山(しょうわしんざん)という、めずらしい山(やま)があります。昭和新山(しょうわしんざん)は火山活動(かざんかつどう)でできた山(やま)で、畑(はたけ)だったところが2年(ねん)で大(おお)きな山(やま)になりました。

昭和新山 ( しょうわしんざん

このように多(おお)くの自然(しぜん)を見(み)られるのが、北海道(ほっかいどう)のいいところです。また、北海道(ほっかいどう)には、エゾシカやキタキツネなど北海道(ほっかいどう)でしか見(み)られない動物(どうぶつ)もたくさんいます。

エゾシカ

最後(さいご)に、特(とく)におすすめしたい場所(ばしょ)を2つ紹(しょう)介(かい)しましょう。ひとつは釧路湿原(くしろしつげん)です。北海道(ほっかいどう)の東(ひがし)にあって日本(にほん)で一番(いちばん)大(おお)きい湿原(しつげん)です。湿原(しつげん)は水(みず)が多(おお)くて、草(くさ)が生(は)えているところです。釧路湿原(くしろしつげん)には昔(むかし)からの自然(しぜん)がそのまま残(のこ)っていて、ラムサール条約(じょうやく)（Ramsar Convention）にも登録(とうろく)されています。

釧路湿原(くしろしつげん

それから、釧路湿原(くしろしつげん)にはタンチョウという大(おお)きな鳥(とり)がいます。タンチョウはもうどこにもいなくなってしまったと考(かんが)えられていました。しかし、100年前(ねんまえ)にこの湿原(しつげん)で生(い)きているタンチョウが発見(はっけん)されました。それから、ずっと守(まも)られているのです。

タンチョウ

もうひとつが知床半島(しれとこはんとう)です。北海道(ほっかいどう)の東(ひがし)にある知床半島(しれとこはんとう)は、ユネスコ（UNESCO）の世界自然遺産(せかいしぜんいさん)に登録(とうろく)されています。ここにはヒグマがいます。日本(にほん)では、ヒグマは土(つち)の上(うえ)にいる動物(どうぶつ)の中(なか)で一番(いちばん)大(おお)きい動物(どうぶつ)です。

ヒグマ

オオワシやシャチ、クジラなどもいます。冬(ふゆ)になると、アザラシもやってきます。流氷(りゅうひょう)が流(なが)れてきて、その流氷(りゅうひょう)に乗(の)ってやってくるのです。

クジラ

流氷(りゅうひょう

文：岡野秀夫

リライト：遠藤和彦

写真：岡野秀夫・フォトAC（「羊蹄山」「流氷」）

(2021.7.26)