日本語多読道場 yomujp
まずは、「端午(たんご)の節句(せっく)」の歴史(れきし)です。いつごろから行(おこな)われていると思いますか。実(じつ)は、中国(ちゅうごく)から伝(つた)わったことが元(もと)になり、奈良時代(ならじだい)(710年~794年)から続(つづ)いていると言われています。ずいぶん前からあるのですね。昔(むかし)の中国(ちゅうごく)では、病気(びょうき)などの悪(わる)いものを追(お)い払(はら)うため、暑(あつ)くなる前の5月5日に、「菖蒲(しょうぶ)」という植物(しょくぶつ)を屋根(やね)から下げたり、お風呂(ふろ)に入れたりしていたそうです。それが日本に伝(つた)わり、初めは貴族(きぞく)の間で行(おこな)われていましたが、鎌倉時代(かまくらじだい)(1185年~1333年)に、武士(ぶし)の時代(じだい)になると、「菖蒲(しょうぶ)」の音が武道(ぶどう)を大切にするという意味の「尚武(しょうぶ)」という言葉(ことば)と同じであることから、武士(ぶし)の間で、強くたくましい男の子のお祝(いわ)いの日へと変化(へんか)していきました。そして江戸時代(えどじだい)(1603年~1868年)になると、武士(ぶし)だけでなく、その他(ほか)の多くの人々(ひとびと)の間にも広まっていき、今につながっているとされています。
菖蒲(しょうぶ)
鯉(こい)のぼり
五月人形 ( ごがつにんぎょう )
柏餅 ( かしわもち
ちまき
◆青い鯉(こい)のぼりプロジェクト(宮城県(みやぎけん)東松島市(ひがしまつしまし)):東日本(ひがしにほん)大震災だいしんさい)復興(ふっこう)支援(しえん)のプロジェクトです。
◆加須(かぞ)市民(しみん)平和(へいわ)祭(さい)(埼玉県(さいたまけん)加須市(かぞし)):長さ1,000メートルの大きな鯉(こい)のぼりが空を泳ぎます。
◆こいのぼりフェスタ1000(大阪府(おおさかふ)高槻市(たかつきし)):1,000匹(びき)もの鯉(こい)のぼりが見られます。
◆仁(に)淀川(よどがわ)紙のこいのぼりまつり(高知県(こうちけん)いの町(ちょう)):不織(ふしょく)布(ふ)の鯉(こい)のぼりが空ではなく、川の中を泳ぎます。
◆杖(つえ)立(たて)温泉(おんせん)鯉(こい)のぼり祭り(熊本県(くまもとけん)小国町(おぐにまち)):大規模(だいきぼ)な鯉(こい)のぼり祭りの始まりとされています。第(だい)1回(かい)は1980年です。
文:新階由紀子写真:フォトAC(2022.4.26)