日本の行事(ぎょうじ)節分(せつぶん)

(さむ)さが(きび)しい2月ですが、日は確実(かくじつ)に長くなって、(ひかり)(かん)じる月でもあります。そんな2月の日本の行事(ぎょうじ)といえば、何でしょうか。バレンタインデー? それもありますが、日本のというと、やはり「節分(せつぶん)」でしょうか。節分(せつぶん)って聞いたことはあるけど、よく知らないという人も少なくないかもしれませんね。今日はその節分(せつぶん)について、ちょっとご紹介(しょうかい)しましょう。

まず、節分(せつぶん)とは、どんな日なのでしょう。漢字を見ると、「季節(きせつ)を分ける」と書きますね。2月4日が「立春(りっしゅん)」といって春の始まりの日で、節分(せつぶん)はその前日(ぜんじつ)の2月3日です。新しい春が来る前に、厄払(やくばら)い、つまり悪いものを()(はら)って、幸運(こううん)()()むという大切な日なのです。

節分(せつぶん)といえば、(まめ)まきです。「(おに)はそと、(ふく)はうち」と言いながら、(おに)()かって(まめ)()げ、(おに)()(はら)います。やり方に()まりはありませんが、一般的(いっぱんてき)には、家の(おく)部屋(へや)から(おに)()い出すように(まめ)をまいていき、最後(さいご)玄関(げんかん)から(おに)()()します。そして、もう(おに)が家に入ってこられないようにドアを()めて「(ふく)はうち!」。これでもう安心(あんしん)というわけです。この(まめ)まきは節分(せつぶん)の日の夜に、各家庭(かくかてい)で行うことが多いですが、神社(じんじゃ)などでも行われます。有名な力士(りきし)芸能人(げいのうにん)(まめ)まきにやってきて、それを人々が見に行くという、一つのイベントにもなっています。

(まめ)まきの後は、福豆(ふくまめ)という()った大豆(だいず)を食べたり、福茶(ふくちゃ)という、福豆(ふくまめ)昆布(こんぶ)梅干(うめぼ)しを入れたお茶を飲んだりします。「(まめ)は自分の年齢(ねんれい)と同じ数だけ食べるといい」とか、「いや、自分の年齢(ねんれい)よりひとつ多く食べるのがいい」などと言われますが、(かず)はいくつでもいいです。大切なことは、(ふく)を体の中に()()み、一年の健康(けんこう)(ねが)うということだそうです。おいしくいただいて、健康(けんこう)(しあわ)せを(いの)りたいものですね。
それから「恵方巻(えほうまき)」というのり()きを、スーパーやコンビニなどで見たことがある人もいるかもしれません。節分(せつぶん)恵方巻(えほうまき)を食べるというのは、もともとは関西(かんさい)地方の習慣(しゅうかん)のようですが、1990年代にほかの地域(ちいき)にも広まり始め、今では全国で食べられるようになりました。「恵方(えほう)」というのは、その年の縁起(えんぎ)のいい方角(ほうがく)のことで、恵方(えほう)()いて、恵方巻(えほうまき)を切らずに、そのまま(だま)って食べるのがいいと言われます。恵方巻(えほうまき)を切らないのは、いい(えん)を切らないように、という意味だそうです。そして、(だま)って食べるのは、食べている間は(ねが)(ごと)を心の中で言うため、また、(ふく)()げていかないようにするためです。とはいえ、(ふと)恵方巻(えほうまき)を一本(まる)ごと、しかも一度に食べるのはちょっと大変(たいへん)ですね。この食べ方はルールというわけではありませんから、(ねが)いを()めて食べれば、それぞれのやり方で楽しんでいいのではないでしょうか。
また、最近(さいきん)は見かけることが少なくなってきましたが、以前はよく「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関(げんかん)(かざ)りました。柊鰯(ひいらぎいわし)とは、(ひいらぎ)という植物(しょくぶつ)(えだ)に、()いた(いわし)という魚の(あたま)をさしたもののことですが、何だか不思議(ふしぎ)なものですね。どうしてこのようなものを玄関(げんかん)(かざ)るのでしょう。それは、まず、(いわし)()くときに出る(けむり)(おに)()(はら)い、それでも(おに)が家に入ろうとすると、(ひいらぎ)のとがった葉が(おに)の目に()さる、というわけです。おもしろいですね。
みなさんの国にも()たような行事(ぎょうじ)があるでしょうか。機会(きかい)があったら、日本の(まめ)まきや恵方巻(えほうまき)などを楽しんでみてください。

文:新階由紀子
写真:フォトAC、イラスト:いらすとや
(2022.1.26)

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