日本語多読道場 yomujp
日本(にほん)のお茶(ちゃ)
みなさんは1日(にち)に何回(なんかい)お茶(ちゃ)を飲(の)みますか。紅(こう)茶(ちゃ)やウーロン茶(ちゃ)も飲(の)みますが、日本(にほん)人(じん)はよくお茶(ちゃ)を飲(の)みます。みなさんも日本(にほん)のお茶(ちゃ)を飲(の)んだことがありますか。寒(さむ)い冬(ふゆ)は温(あたた)かいお茶(ちゃ)、暑(あつ)い夏(なつ)は冷(つめ)たいお茶(ちゃ)がおいしいですね。それでは、日本(にほん)のお茶(ちゃ)について紹介(しょうかい)しましょう。
きれいな景色(けしき)ですね。これはお茶(ちゃ)の畑(はたけ)です。みなさん、日本(にほん)ではどこでお茶(ちゃ)を作(つく)っているか、知(し)っていますか。一番(いちばん)たくさんお茶(ちゃ)を作(つく)っているのは静岡(しずおか)県(けん)です。2番(ばん)目(め)は鹿児島(かごしま)県(けん)、3番(ばん)目(め)は三重(みえ)県(けん)です。どこも暖(あたた)かい場所(ばしょ)ですね。
お店(みせ)にいろいろなお茶(ちゃ)があります
お茶(ちゃ)漬(づ)け
日本(にほん)ではいろいろなとき、お茶(ちゃ)を飲(の)みます。外(そと)で何(なに)か飲(の)みたいとき、コンビニや自動(じどう)販売(はんばい)機(き)でペットボトルのお茶(ちゃ)を買(か)って飲(の)みます。仕事(しごと)中(ちゅう)も、よくお茶(ちゃ)を飲(の)みます。ご飯(はん)を食(た)べるときも、お茶(ちゃ)を飲(の)みます。ご飯(はん)にお茶(ちゃ)をかけて食(た)べる「お茶(ちゃ)漬(づ)け」もおいしいですよ。
さて、質問(しつもん)です。日本(にほん)のお茶(ちゃ)の色(いろ)は何(なに)色(いろ)ですか。茶(ちゃ)色(いろ)のお茶(ちゃ)もありますが、緑(みどり)のお茶(ちゃ)が多(おお)いですね。「お茶(ちゃ)」の「色(いろ)」と書(か)く「茶(ちゃ)色(いろ)」は、どうして緑(みどり)色(いろ)じゃないのでしょうか。わかりますか。お茶(ちゃ)は1200年(ねん)くらい前(まえ)に中国(ちゅうごく)から来(き)ました。そのころのお茶(ちゃ)は茶(ちゃ)色(いろ)だけでした。だから、茶(ちゃ)色(いろ)は緑(みどり)色(いろ)じゃなくてbrownなんです。今(いま)でも中国(ちゅうごく)の人(ひと)は茶(ちゃ)色(いろ)のお茶(ちゃ)をよく飲(の)んでいますね。日本(にほん)の緑(みどり)のお茶(ちゃ)は「緑(りょく)茶(ちゃ)」と呼(よ)ばれています。私(わたし)は中国(ちゅうごく)で緑(りょく)茶(ちゃ)のペットボトルを飲(の)んだら、砂糖(さとう)が入(はい)っていました。びっくりしました。日本(にほん)では紅(こう)茶(ちゃ)に砂糖(さとう)を入(い)れますが、お茶(ちゃ)には砂糖(さとう)は入(い)れませんから。
抹(まっ)茶(ちゃ)のかき氷(ごおり)です。ちょっと苦(にが)くておいしいですよ。
最近(さいきん)、外国(がいこく)人(じん)にも、日本(にほん)人(じん)にも人気(にんき)なのが「抹(まっ)茶(ちゃ)」です。抹(まっ)茶(ちゃ)のチョコレートやクッキー、抹(まっ)茶(ちゃ)ラテなどがあります。みなさんも食(た)べたり、飲(の)んだりしたことがありませんか。私(わたし)は「抹(まっ)茶(ちゃ)」の味(あじ)はあまり好(す)きじゃありませんでしたが、外国(がいこく)人(じん)の友(とも)だちにすすめられて好(す)きになりました。
「茶道(さどう)」は英語(えいご)でtea ceremony です。いろいろなルールがありますが、初(はじ)めての人(ひと)や外国(がいこく)人(じん)のための、やさしい教室(きょうしつ)もありますよ。みなさんもおいしいお茶(ちゃ)を飲(の)んでみてくださいね。
日本(にほん)語(ご)には、お茶(ちゃ)についての言葉(ことば)がたくさんあります。たとえば、仕事(しごと)中(ちゅう)に「お茶(ちゃ)にしませんか。」と言(い)ったら、少(すこ)し休(やす)みませんかという意味(いみ)です。そのときは、コーヒーを飲(の)んでもいいです。でも、外(そと)で、知(し)らない人(ひと)に「ねえ、お茶(ちゃ)しませんか。」と言(い)われたら、気(き)をつけてください。それは、「デートしませんか。」という意味(いみ)ですから。
文:福永歩
写真:フォトAC/福永歩
(2023.1.6)