米とご飯

日本人は、昔から米をよく食べてきました。最近は、パンやパスタなどを食べることも多くなり、米を食べる人は少なくなっていますが、やはり日本人はお米が大好きです。
さて、米という漢字ですが、分けると「八」+「十」+「八」という三つの漢字からできているのがわかります。これは、米を育てるのに88回もの多くの手間と時間がかかるから、と言われています。また、稲穂にたくさんついている米の実の形をまねして作られた、という話もあります。


米は、稲という植物の実です。米を作るためには、まず種をまいて、苗を育てます。育った苗を田んぼに植えるのが「田植え」です。

秋に収穫された稲から取れた実は「玄米」と呼ばれます。その後、外側の皮や胚乳の部分を取り除く作業を「精米」と言います。精米すると「白米」になります。

米を炊いたものを「ご飯」と呼びます。柔らかくて、甘くておいしいですよね。また、ご飯は、朝ご飯や昼ご飯のように食事の意味でも使われます。


ご飯は、おかずと一緒に食べますが、ハンバーグやカレーなど、洋食のおかずと一緒に食べるときは「ライス」と呼ばれることもあります。


その年にとれた米は「新米」、去年以前にとれた米を「古米」、米がとれなかった場合に備えて政府が管理している米を「備蓄米」と言います。

ご飯に酢を加えると「すし飯」になります。すし飯は、すしを作るときに使われます。いろいろな種類のすしがありますね。

また、ご飯の中に具材を入れて、三角などの形にしたものを「おにぎり」と言います。梅干、昆布、鮭などいろいろな具材を入れて作ります。

ご飯の上におかずをのせて、丼と呼ばれる大きなボールに入れた料理があります。卵と鶏肉をのせた「親子丼」、天ぷらをのせた「天丼」など、いろいろな種類があります。


米を炊くとき、肉や野菜などを一緒に入れ、味付けをして炊いたものを「炊き込みご飯」と言います。栗やサツマイモなどを入れると、おいしいですよ。


水を多く入れて、柔らかく炊いたものを「粥」と言います。粥は消化がいいので、胃にやさしいです。

これらのほかにも、ご飯にお茶を入れて「お茶漬け」にしたり、鍋の残りにご飯を入れて「雑炊」にしたり、具材とご飯を炒めて「炒飯」にしたり、ご飯の食べ方はいろいろあります。



みなさんは、どんなご飯や、ご飯の食べ方が好きですか?
文:Naoko Ikegami
画像:写真AC/イラストAC
(2025.9.19)