道路標識
車を運転している時、よくこんなものを見ませんか。これは「道路標識」と言います。車の運転をしない時は、あまり気がつかないかもしれません。でも、これらは運転する人はもちろん、町でくらす私達にも大切なものです。意味を見ていきましょう。
まず、上記の標識は「この道で一番速く走れるスピードは50km/hです」という意味です。つまり、50km/hを超えて走ってはいけません。日本では、車のスピードをkm(キロメートル)で表します。50km/hはだいたい時速31マイルです。
道路標識には色々な種類があります。一番目に「〜してはいけない」ということを伝える「規制標識」があります。これは、赤と白と青の三色を使っていることが多いです。
図1
図2
図1は「ここに車を止めてはいけない」ことを表しています。左上から右下に斜めの赤い線は「だめです」という意味です。図2にもこの赤い線がありますね。これは「この道でUターンしてはいけない」という意味になります。
二番目に「注意してください」ということを伝える「警戒標識」があります。これは、黄色と黒を使って、よく目立つようにしています。
図3
図4
三番目に「交通の規則」を伝える「指示標識」があります。これは、白と青を使っています。
図5
また、運転している道の情報を伝える「補助標識」やまわりの町についてもっとくわしい案内をする「案内標識」もあります。
図6
図7
例えば、図6が一番最初の標識の下にある場合は「50km/h以下で運転するのはここまで」という道の終わりを表します。つまり、図6が50km/h標識の説明をしています。図7は「あと1kmで料金所がある」という意味です。これはくわしい情報なので、字を使って説明しています。
道路標識は、丸い形の他に三角や四角のものもあります。
図8
図9
図8は、赤い三角の道路標識に白い字で「止まれ」と書いてあります。どんな時でも必ず止まらなければいけません。図9のアメリカにあるSTOPの道路標識とよく似ていますね。
図10
図10は赤い斜めの線、つまり「だめです」という意味の線が入った四角い道路標識に「横断禁止」の文字が書いてあります。「人はこの道を横断してはいけない、渡ることができない」ということを表しています。
では、ちょっとクイズをしてみましょう。これらの道路標識はどういう意味だと思いますか。
図11
図12
図13
その他に動物注意の道路標識があります。これには、色々な動物がいます。
図14
図15
図16
まず、これらは黄色と黒の道路標識ですから、「出てくる動物に注意してください」という意味です。左から「熊に注意」、「猿に注意」、「牛に注意」です。
図17
他にも図17のように「狸」「鹿」「兎」など、色々な動物の道路標識があります。場所が変われば、出てくる動物も変わります。でも、これらの道路標識は都会ではあまり見ないかもしれません。
図18
これらの動物の道路標識は、図18のように「動物注意」という補助標識の上にある場合が多いです。これは「馬に注意」です。
このように普段は気がつかない道路標識が、私達の周りにはたくさんあります。文字を使わなくても意味が伝わるものが多いので、色々な国の人にもわかりやすいのがいいですね。
文:Naoko Ikegami
画像:illust image/illust AC/地図・路線図職工所
写真:Photo AC
(2023.1.24)