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(ごん)べんの漢字(かんじ)

「日本()」のクラスでは何をしますか。日本語を「()んだり」「(はな)したり」しますね。

ときには言葉(ことば)の意味を「(せつ)(めい)したり」、自分の国の言葉(ことば)に「(やく)したり」するかもしれません。

そして、その「()」の勉強が終わると、「()(けん)」もありますね。試験とは、習ったことがちゃんと理解(りかい)できているかを「(ため)す」ものです。勉強して知ったことを「()(しき)」と言います。

どうでしょう、気がつきましたか? これらの漢字には「(ごん)べん」という部首(ぶしゅ)が使われています。「言べん」は、「()う」つまり、言葉(ことば)関係(かんけい)がある漢字に使われます。

(たと)えば、自分の感情(かんじょう)表現(ひょうげん)する「()」や歌の「()()」を書くときには、どんな言葉(ことば)(えら)ぶかがとても大切(たいせつ)です。

俳句(はいく)も17(おん)()ですね。俳句(はいく)を作ることを「()む」と言います。五・七・五の(みじか)(おと)の中に、自分の気持ちに合う言葉(ことば)(えら)んで(あらわ)します。

また、あるテーマ(theme)について、資料(しりょう)を集めて「(くわ)しく」「調(しら)べて」書いたものを「(ろん)(ぶん)」と言います。大学を卒業(そつぎょう)するときに書くのが、卒業論文(そつぎょうろんぶん)です。

そして、その日の出来事(できごと)(かん)じたことを書いて「(しる)した」ものが「(にっ)()」です。みなさんの中で、日記を書く人も多いのではないでしょうか。

この(ほか)にも(ごん)べんは、さまざまな漢字かんじに使われています。いろいろな記事(きじ)がある「(ざっ)()」、人と話す「(そう)(だん)」、また「ごめんなさい」と言って「(あやま)る」、「いっしょに行こう」と言って「(さそ)う」などもそうですね。

あ、最後(さいご)に「謙譲(けんじょう)()」(humble speech)も。三つも(ごん)べんの漢字がありますよ!

文:Naoko Ikegami

画像:イラストAC

(2025.1.31)

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