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「シャキシャキのレタス」はどんなレタス?

みなさんは「シャキシャキのレタス」と聞いて、どんなイメージが()かびますか。

日本語には、同じ文字(もじ)のかたまりを2回()(かえ)して、音を表現(ひょうげん)する言葉(ことば)が多く存在(そんざい)します。これらは「オノマトペ」または「擬音語(ぎおんご)」と()ばれ、食べ物の食感(しょっかん)特徴(とくちょう)(つた)えるときにもよく使われています。

今日はそんな食感(しょっかん)(かん)するオノマトペをいくつかご紹介(しょうかい)しようと思います。

まず、タイトルにもある「シャキシャキ」とはどういう意味でしょうか。

「シャキシャキ」は、野菜(やさい)などの食べ物が新鮮(しんせん)様子(ようす)(あらわ)していて、()ごたえがあるという意味で使われます。想像(そうぞう)してみると、新鮮(しんせん)なレタスほど少し(かた)くて、かむ力が必要(ひつよう)なイメージがありませんか。

このようなオノマトペは商品(しょうひん)のパッケージにもよく使われています。

コンビニのサンドイッチやサラダに、ただ「レタス」と書かれているよりも、「シャキシャキのレタス」と書かれていたほうが「新鮮(しんせん)だ」というイメージがわき、「おいしそうだ」と(かん)じられるのです。

ほかにも、お菓子(かし)のパッケージによく使われるオノマトペがあります。それは、「カリカリ」や「サクサク」です。

「カリカリ」という言葉(ことば)は、(かた)くてしっかりした食感(しょっかん)があることを()します。ポテトチップスや、砂糖(さとう)でコーティングされている(いも)けんぴ、かりんとうといった和菓子(わがし)にもよく使われています。

ポテトチップス
(いも)けんぴ
かりんとう

一方「サクサク」は、(かる)くてくずれやすい(しょっ)(かん)(あらわ)していて、クッキーやパイに使われることが多いです。

実際(じっさい)にコンビニやスーパーのお菓子(かし)コーナーに行けば、「カリカリ」や「サクサク」と書かれた商品(しょうひん)簡単(かんたん)に見つけられると思いますよ。

日本語を勉強している人にとって、オノマトペはイメージがつきにくく、理解(りかい)するのが(むずか)しいと言われています。(たし)かにオノマトペにはたくさん種類(しゅるい)があり、すべてを(おぼ)えるのは大変(たいへん)です。

しかし、よく使う言葉(ことば)から(おぼ)えていけば、少しずつイメージがつかめてくると同時(どうじ)に、商品(しょうひん)を買うときに(やく)に立ったり、自分がお菓子(かし)を食べた(あと)に「カリカリだ!」「サクサクでおいしい!」というコメントができるようになったりします。

そうすれば、「オノマトペは(むずか)しい」という考えもなくなり、より日本語を楽しめるようになるかもしれません。

オノマトペの中でも、食べ物の食感(しょっかん)やおいしさを(つた)えるものは、日本人にとってとても便利(べんり)表現(ひょうげん)で、子どもから大人(おとな)まで多くの人が使っています。教科書(きょうかしょ)で勉強するのももちろんいいですが、まずはコンビニやスーパーに行って、オノマトペを(さが)してみてください。そして、オノマトペが使われている商品(しょうひん)があったら、その言葉(ことば)調(しら)べ、実際(じっさい)に食べてみて、その食感(しょっかん)(かん)じてみてください。

文:渡部紗也

画像:フリー素材ドットコム/Adobe Stock/写真AC

(2025.3.25)

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