日本語を勉強する人のための読みものサイト

日本語を勉強する人のための読みものサイト

季節(きせつ)和菓子(わがし)

みなさんは、日本の和菓子(わがし)を食べたことがありますか。和菓子(わがし)には(つぎ)のような材料(ざいりょう)が使われています。

和菓子(わがし)は一年中食べられるものもありますが、季節(きせつ)によってその時期(じき)にしか食べられないものもあります。早速(さっそく)見ていきましょう。

春の和菓子(わがし)(1月〜4月ごろ)

  • 花びら(もち)(まる)(たい)らに()ばした白い(もち)に、赤い(ひし)(がた)(diamond shape)の(もち)と白味噌(みそ)(あん)とごぼう(burdock)をのせ、半分に()ってあります。お正月(しょうがつ)に食べます。
  • うぐいす(もち)求肥(ぎゅうひ)(あん)(つつ)んで、(みどり)色のきな()をかけています。春の鳥であるウグイス(warbler)のように見せています。
  • 椿(つばき)(もち)もち(ごめ)から作った道明寺粉(どうみょうじこ)(あん)(つつ)んでから、(もち)の上と下を椿(つばき)(camellia)の()(つつ)んでいます。
  • よもぎ(もち)よもぎ(mugwort)の()を入れた(もち)(あん)(つつ)んだものです。3月3日のひな(まつ)りにも食べられます。
  • (さくら)(もち)(うす)いピンク色の生地(きじ)(あん)(つつ)み、外(がわ)(さくら)(cherry blossom)の()()いています。関東風(かんとうふう)小麦粉(こむぎこ)を使い、関西風(かんさいふう)道明寺粉(どうみょうじこ)を使っています。
  • 花見(はなみ)団子(だんご)ピンク((さくら))、白、(みどり)の三色の団子(だんご)(くし)(skewer)にさしたものです。お花見(はなみ)をするときに食べられたので、この名前がつきました。

夏の和菓子(わがし)(5月〜8月ごろ)

  • (かしわ)(もち)うるち(まい)から作った上新粉(じょうしんこ)(もち)(あん)を入れて、(かしわ)(oak)の()()いたものです。
  • 水無月(みなづき)(かく)に切った白い外郎(ういろう)(こめ)(こな)などに砂糖(さとう)と水を入れて()したもの)の上に(あま)小豆(あずき)をのせたものです。
  • 若鮎(わかあゆ)外側(そとがわ)はケーキの生地(きじ)で、その中に求肥(ぎゅうひ)が入っています。(あゆ)(sweet fish)の(かたち)をしています。(あゆ)は夏に()れる魚です。
  • わらび(もち)わらび()から作った(やわ)らかいゼリーのような食べ物です。きな()(くろ)(みつ)をかけて食べます。
  • くず(水)まんじゅう:くず()から作った透明(とうめい)生地(きじ)(あん)(つつ)んでいます。水の中に(あん)が入っているように見えますね。
  • くず切り:くず()から作った透明(とうめい)生地(きじ)をパスタのように(ほそ)く切ったもので、これもわらび(もち)のようにきな()黒蜜(くろみつ)をかけて食べます。

秋の和菓子(わがし)(9月〜10月ごろ)

  • 月見(つきみ)団子(だんご)十五夜(じゅうごや)の日に月を見ながら食べます。(まる)い月の(かたち)をした団子(だんご)をピラミッドのように(なら)べます。
  • おはぎ:もち(ごめ)とうるち(まい)()いたご飯に(あん)やきな()をつけたまんじゅうです。9月の秋分(しゅうぶん)の日(Autumn Equinox)や3月の春分(しゅんぶん)の日(Spring Equinox)に食べます。
  • (くり)ようかん:小麦粉(こむぎこ)やくず()(あん)砂糖(さとう)、水を()ぜて(かた)めたようかんの中に、秋にとれる(くり)(chestnut)がたくさん入っています。
  • (くり)きんとん:「きんとん」は金団(きんとん)と書いて、金色の団子(だんご)という意味です。

冬の和菓子(わがし)(11月〜12月ごろ)

  • ()の子(もち)(いのしし)(boar)の子どもの(かたち)をした(もち)で、(いのしし)に見えるように焼印(やきいん)がしてあります。地方(ちほう)によって、(かたち)材料(ざいりょう)(ちが)います。
  • 柚餅子(ゆべし)冬の果物(くだもの)(ゆず)(citrus junos)とくるみ(walnuts)を使って作られます。地方(ちほう)によって、味噌(みそ)を入れたものもあり、いろいろな種類(しゅるい)があります。

和菓子(わがし)(つう)じて季節(きせつ)(かん)じられるのは、楽しいですね。

文:Naoko Ikegami

画像:写真AC/フリー素材ドットコム/イラストAC

(2024.8.30)

You cannot copy content of this page