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二郎系(じろうけい)ラーメン

みなさんはラーメンが()きですか。

日本食で()きなものといえば「ラーメン」という人も多いでしょう。

日本のラーメンはおいしいだけではなく、さまざまな種類(しゅるい)があります。地域(ちいき)ごとのご当地(とうち)ラーメンも()えてきました。

基本(きほん)のスープには、しょうゆ、(しお)、とんこつ、みそがあります。

(めん)種類(しゅるい)も、(ほそ)(めん)(ふと)(めん)、ちぢれ(めん)などがあります。

また、(めん)のゆで加減(かげん)についても、「かため」「普通(ふつう)」「やわらかめ」など、自分の(この)みに()わせて注文できるところが()えています。

いろいろなラーメンがある中で、今回(こんかい)紹介(しょうかい)したいラーメンは「二郎系(じろうけい)ラーメン」です。

二郎系(じろうけい)ラーメンはこってりしたスープに、大きな具材(ぐざい)(やま)()りの野菜(やさい)()っているラーメンです。

(ぶた)()(あぶら)を使ったとんこつしょうゆ味のスープ

極太(ごくぶと)(めん)

(やま)()りのもやしとキャベツ

分厚(ぶあつ)いチャーシュー

(あら)くみじん切りしたニンニク

このように、見た目が特徴的(とくちょうてき)で、味もとてもくせになると言われています。

二郎系(じろうけい)ラーメンは特に男性(だんせい)に人気が高く、熱狂的(ねっきょうてき)なファンは「ジロリアン」という名前で()ばれているそうです。一般的(いっぱんてき)なラーメンよりも(りょう)が多く、食べきるのが大変(たいへん)とも言われていて、(のこ)さず食べることをルールとしているお店もあるようです。「(しょう)」サイズを注文できるお店も多いので、心配(しんぱい)な方はそちらをおすすめします。

トッピングには、主に「ニンニク」「ヤサイ(もやしとキャベツ)」「アブラ(()(あぶら))」「カラメ(味()いめ)」の4種類(しゅるい)があり、それぞれ「入れるか・入れないか」、「()やすかどうか」を(えら)ぶことができます。

トッピングを()やすかどうかは、「少なめ」「マシ」「マシマシ」という言葉(ことば)(たの)みます。

「マシ」というのは「()す」という言葉(ことば)からきていて、「()やす」「もっと多くする」といった意味を持っています。二郎系(じろうけい)ラーメンではこの言葉(ことば)がよく使われていて、「マシマシ」は「マシ」よりももっと多いことを(あらわ)しています。

お店によって、マシやマシマシの(りょう)(ちが)うため、注意が必要(ひつよう)ですが、注文の仕方は基本的(きほんてき)に同じです。

(たと)えば、「ヤサイ少なめ、ニンニクマシマシ」と言うと、もやしやキャベツの野菜(やさい)は少なめに、ニンニクは通常(つうじょう)よりも多めに入れて作られることになります。

また、すべてのトッピングを()やしたいときは、「(ぜん)マシ」という言葉(ことば)もあります。でも、もともと(りょう)が多く、食べきるのが大変(たいへん)なラーメンなので、まずはトッピングを追加(ついか)せずに(ため)してみるのがいいでしょう。

二郎系(じろうけい)ラーメンは1960年代からありましたが、2000年代以降(いこう)に人気に火がつき、今では女性(じょせい)のお(きゃく)さんも()えています。

海外ではあまり体験できない、二郎系(じろうけい)ラーメンならではの味とボリュームを、日本で味わってみるのも面白(おもしろ)いかもしれません。

文:渡部紗也

画像:写真AC/イラストAC

(2025.11.28)

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