静岡県
静岡県は、日本の中央に位置する県で、美しい自然や豊かな文化がたくさんあります。面積は全国で13番目に広く、人口は約350万人で、全国で10番目に多い県です。
今回はそんな静岡県の魅力を紹介していきます。
まずは静岡県の有名な観光名所を紹介します。
何といっても有名なのが世界遺産にも登録されている「富士山」です。富士山は、日本一高い山(3,776m)で、その美しい姿は四季を通じて多くの人々を魅了します。特に、夏には登山者が多く、山頂からの景色はまさに絶景です。
湖に写った逆さ富士。季節や場所によって様々な姿を見せてくれます
もちろん静岡県には、富士山以外にもたくさんの観光名所があります。例えば、「熱海」は、昔から温泉地として有名で、多くの観光客が訪れます。熱海の温泉は、肌に優しく、リラックスできると評判です。また、熱海には美しい海岸線があり、散歩や海水浴を楽しむことができたり、おいしい海の幸を味わうことができたりします。
また静岡県は、交通の便が非常に良い場所です。特に、新幹線の駅が全国で最も多い県として知られており、東海道新幹線の「熱海駅」「三島駅」「新富士駅」「静岡駅」「掛川駅」「浜松駅」など、合計6つの駅があります。これにより、東京や名古屋、大阪などの大都市圏へのアクセスが非常に便利です。
RailRider, CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons
さらに、お茶も全国的に有名で、日本茶の生産量は全国トップクラスです。静岡のお茶は、香りが良く、味わい深いのが特徴で、国内外で広く愛されています。また、「わさび」の産地としても知られており、特に伊豆産のわさびは質が高く、新鮮なわさびを使った「わさび丼」は格別の味です。
新鮮なわさびと醤油で食べるわさび丼。鼻に抜ける辛みが癖になるおいしさ
最後に静岡県の伝統工芸品を紹介します。
まず「駿河漆器」は、木製の器や家具に美しい漆を塗ったもので、基本的な漆塗技術を応用した「変わり塗り」と呼ばれる基本的な塗り方によって、デザインや触り心地に独特の美しさを持たせています。その美しい輝きと手触りは多くの人を魅了しており、最近では海外での人気も高まってきています。また、「駿河竹千筋細工」は、細い竹を編んで作る繊細な工芸品で、花籠や飾り物として人気があります。静岡を流れる安倍川周辺では、昔から良質な竹が豊富に採れたことから、竹を使った細工を施したこの工芸品が作られてきました。古くは弥生時代(紀元前10世紀頃〜紀元後3世紀中頃)の登呂遺跡から、ザルやカゴが出土され、この地では大昔から竹製品が生活用具として定着していたことが伺われます。
漆塗りの美しさが映える駿河漆器
(提供:静岡県郷土工芸品振興会)
静岡県は、自然の豊かさと歴史的な魅力、おいしい食べ物や伝統工芸品など、たくさんの魅力が詰まっています。季節ごとに楽しめる観光名所も多く、何度訪れても新しい発見があるでしょう。静岡県は、日本の中でも特に魅力的な場所の一つであり、多くの人々に愛され続けています。
文:鈴木大
写真:photoAC/素材ライブラリー.com/静岡県郷土工芸品振興会/ウィキメディア・コモンズ
(2024.10.22)