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北海道(ほっかいどう)

北海道(ほっかいどう)は、日本の最北(さいほく)位置(いち)する大きな(しま)で、(ゆた)かな自然(しぜん)歴史(れきし)ある文化(ぶんか)が広がっています。日本の47都道府県(とどうふけん)の中で面積(めんせき)一番(いちばん)広く、(やく)83,000平方(へいほう)キロメートルもあります。これは日本全体(ぜんたい)面積(めんせき)(やく)22%を()めています。また、人口は(やく)510万人で日本の都道府県(とどうふけん)の中では9番目(ばんめ)に多いです。北海道(ほっかいどう)自然(しぜん)文化(ぶんか)歴史(れきし)を知ると、その魅力(みりょく)がより一層(いっそう)(かん)じられるでしょう。

自然(しぜん)観光(かんこう)名所(めいしょ)

北海道(ほっかいどう)最大(さいだい)魅力(みりょく)のひとつは、その(ゆた)かな自然(しぜん)です。広大な草原(そうげん)(けわ)しい山々、()んだ(みずうみ)が多く(のこ)っており、四季(しき)折々(おりおり)風景(ふうけい)が楽しめます。(たと)えば、冬になると北海道(ほっかいどう)良質(りょうしつ)(ゆき)(もと)めて、スキーやスノーボードを楽しむ観光(かんこう)(きゃく)でにぎわいます。特に、ニセコルスツはパウダースノーが世界的(せかいてき)に有名で、毎年国外からも多くの人が(おとず)れるリゾート地です。

日本国外からも多くの観光(かんこう)(きゃく)(おとず)れるニセコアンヌプリ国際(こくさい)スキー場

また、北海道(ほっかいどう)代表(だいひょう)する観光(かんこう)名所(めいしょ)の一つに富良野(ふらの)ラベンダー(ばたけ)があります。特に夏になると一面(いちめん)に広がる紫色(むらさきいろ)のラベンダーが(うつく)しく、観光(かんこう)(きゃく)がその景色(けしき)を楽しむために(おとず)れます。同じく夏の観光(かんこう)名所(めいしょ)として有名なのが美瑛(びえい)丘陵(きゅうりょう)地帯(ちたい)です。青々とした(おか)の上に()く花々や、(とお)くに広がる山々が絶景(ぜっけい)を作り出し、北海道(ほっかいどう)自然(しぜん)雄大(ゆうだい)さや華麗(かれい)さを存分(ぞんぶん)に味わうことができます。

様々(さまざま)色彩(しきさい)を見せる富良野(ふらの)&美瑛(びえい)絶景(ぜっけい)

小樽(おたる)函館(はこだて)観光(かんこう)()として有名です。小樽(おたる)は、歴史(れきし)ある運河(うんが)(ふね)を通すための人工の水路(すいろ))やガラス細工(ざいく)が有名で、観光(かんこう)(きゃく)に人気があります。運河(うんが)沿()いの倉庫群(そうこぐん)は、レトロな雰囲気(ふんいき)(かも)し出し、夜になるとライトアップされてとても(うつく)しいです。小樽(おたる)では新鮮(しんせん)寿司(すし)海鮮料理(かいせんりょうり)を楽しむことができるほか、ガラス工房(こうぼう)(おとず)れてガラス細工(ざいく)制作(せいさく)体験をすることもできます。

レトロな雰囲気(ふんいき)(ただよ)小樽(おたる)運河(うんが)

また、函館(はこだて)函館(はこだて)から見る夜景(やけい)がとても有名で、世界三大夜景(やけい)のひとつとしても知られています。山頂(さんちょう)から(なが)める函館(はこだて)()光景(こうけい)は、(わん)(はさ)まれた独特(どくとく)地形(ちけい)とともに(うつく)しい(ひかり)絨毯(じゅうたん)を広げ、(おとず)れる観光(かんこう)(きゃく)魅了(みりょう)します。

函館(はこだて)山の屋上展望台(てんぼうだい)から(なが)める函館(はこだて)夜景(やけい)

冬の間には、北海道(ほっかいどう)の中心都市(とし)である札幌(さっぽろ)開催(かいさい)される「さっぽろ(ゆき)まつり」が有名です。このお(まつ)りでは、(ゆき)でできた巨大(きょだい)雪像(せつぞう)(こおり)でできた彫刻(ちょうこく)市内(しない)様々(さまざま)場所(ばしょ)展示(てんじ)され、観光(かんこう)(きゃく)を楽しませます。繊細(せんさい)(こおり)彫刻(ちょうこく)(うつく)しさとスケールの大きさは、(おとず)れる人々に(おどろ)きと感動(かんどう)(あた)えます。また、(ゆき)(たく)みに(けず)り出して作られた雪像(せつぞう)も見どころの一つです。動物やキャラクター、有名な建造物(けんぞうぶつ)などをモチーフに迫力(はくりょく)満点(まんてん)雪像(せつぞう)が立ち(なら)び、昼間はその雄大(ゆうだい)さを、夜にはライトアップされた幻想的(げんそうてき)姿(すがた)を楽しむことができます。

さっぽろ(ゆき)まつりの彫刻(ちょうこく)とテレビ(とう)のコラボレーション

名産品(めいさんひん)特産品(とくさんひん)

北海道(ほっかいどう)は、食べ物がとてもおいしいことで有名です。特に海産物(かいさんぶつ)絶品(ぜっぴん)で、カニ、ウニ、イクラなどの新鮮(しんせん)魚介類(ぎょかいるい)を楽しむことができます。函館(はこだて)小樽(おたる)札幌(さっぽろ)などでは、(あさ)(いち)()れたての海産物(かいさんぶつ)を味わうことができ、特にウニやイクラは北海道(ほっかいどう)特産品(とくさんひん)として人気があります。

また、北海道(ほっかいどう)の広大な牧草地(ぼくそうち)(そだ)った牛から作られる乳製品(にゅうせいひん)も有名です。バター、チーズ、ヨーグルトなどが特に人気で、観光(かんこう)(きゃく)牧場(ぼくじょう)で作られた濃厚(のうこう)乳製品(にゅうせいひん)をお土産(みやげ)として購入(こうにゅう)することが多いです。特に、生キャラメルや富良野(ふらの)のチーズケーキは、北海道(ほっかいどう)代表(だいひょう)(てき)なスイーツとして知られています。

(あま)く、とろけるような触感(しょっかん)が人気の生キャラメルも北海道(ほっかいどう)名産(めいさん)

さらに、北海道(ほっかいどう)伝統(でんとう)料理(りょうり)のひとつにジンギスカンがあります。ジンギスカンは、特製(とくせい)のタレに()()んだ羊肉(ひつじにく)野菜(やさい)一緒(いっしょ)()いて食べる料理(りょうり)で、北海道(ほっかいどう)ならではの味わいを楽しむことができます。観光(かんこう)(きゃく)にも人気があり、地元の人々にとっても定番(ていばん)の食事です。

地元の人だけでなく、観光(かんこう)(きゃく)にも(あい)されるジンギスカン

歴史(れきし)(てき)()り立ち

北海道(ほっかいどう)歴史(れきし)は、古くからこの地に住んでいたアイヌ民族(みんぞく)(ふか)く結びついています。アイヌの人々は独自(どくじ)の言語と文化(ぶんか)を持ち、北海道(ほっかいどう)自然(しぜん)(とも)()らしていました。しかし、江戸時代(えどじだい)に入ると、現在(げんざい)の道南地方にあった松前(まつまえ)(はん)がアイヌとの交易(こうえき)支配(しはい)するようになります。これにより、アイヌの人々との関係(かんけい)悪化(あっか)し、1669年にはアイヌのリーダーであるシャクシャインが松前(まつまえ)(はん)(たい)して反乱(はんらん)を起こす「シャクシャインの(たたか)い」が発生しました。この(たたか)いは最終(さいしゅう)(てき)松前(まつまえ)(はん)勝利(しょうり)し、アイヌの人々の文化(ぶんか)生活(せいかつ)に大きな影響(えいきょう)(あた)えました。

アイヌのリーダーとして不当(ふとう)支配(しはい)抵抗(ていこう)したシャクシャイン

また、幕末(ばくまつ)から明治(めいじ)時代にかけては、函館(はこだて)にある五稜郭(ごりょうかく)戊辰戦争(ぼしんせんそう)最終(さいしゅう)決戦(けっせん)が発生しました。五稜郭(ごりょうかく)(きゅう)幕府軍(ばくふぐん)が立てこもり最後(さいご)まで(たたか)いましたが、最終(さいしゅう)(てき)敗北(はいぼく)し、北海道(ほっかいどう)新政府(しんせいふ)統治(とうち)()に入りました。

戊辰(ぼしん)戦争(せんそう)最後(さいご)舞台(ぶたい)となった五稜郭(ごりょうかく)

まとめ

北海道(ほっかいどう)は、日本で(もっと)も広い面積(めんせき)を持ち、(うつく)しい自然(しぜん)(ゆた)かな文化(ぶんか)、そしておいしい食べ物が楽しめる地域(ちいき)です。アイヌ文化(ぶんか)歴史(れきし)(てき)五稜郭(ごりょうかく)(たたか)いなど、歴史(れきし)(てき)にも重要(じゅうよう)地域(ちいき)であり、そういった歴史(れきし)(てき)背景(はいけい)も知った上で(おとず)れるとより観光(かんこう)を楽しむことができるでしょう。また、四季(しき)折々(おりおり)自然(しぜん)(とも)()ごすことができ、冬のスキーや夏のラベンダー(ばたけ)、そして新鮮(しんせん)海産物(かいさんぶつ)など、どの季節(きせつ)でも楽しめる観光(かんこう)()として多くの人に(あい)されています。

文:鈴木大
画像:photoAC/AdobeStock/素材ライブラリー

(2025.2.28)

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