では、同じ季節なら日本中どこも同じ気候なのでしょうか? 東京と新潟の気候を比べてみましょう。
東京は太平洋側にあります。一方、新潟は日本海側にあります。太平洋側と日本海側で、冬の気候はぜんぜん違います。
下の図は1年間の気温と、降水量(雨や雪の量)を表しています。
太平洋側
日本海側
太平洋側の冬(東京)
日本海側の冬(新潟)
では、どうして太平洋側と日本海側で、こんなに冬の気候が違うのでしょうか?
冬は北のロシアのほうから冷たい季節風が吹いてきます。ですが、日本海には南からの暖かい海水が流れています。それで、季節風が日本海の上を通るとき、空気中の水分が多くなって、雲ができます。その雲が高い山にぶつかって、日本海側に雪を降らせます。日本海側で雪が降ってしまうと、空気中の水分がなくなります。それで、太平洋側では乾いた風が吹くだけで、雪があまり降らないのです。
雲が高い山にぶつかって雪が降る
春、雪が解ける
春の終わり、稲を植える
夏、稲が育つ
秋、稲を刈り取る
稲を干して乾燥させる
紅葉
文:岡野秀夫
リライト:遠藤和彦
写真:岡野秀夫/フォトAC
(2021.8.16)
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