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ヘアドネーション

(みな)さんはヘアドネーションという言葉(ことば)を聞いたことがありますか。

ヘアドネーションとは、(かみ)()(ヘア:hair)を寄付(きふ)する(ドネーション:donation)活動(かつどう)のことで、自分の(かみ)を、病気や事故(じこ)などで(かみ)(うしな)った人々に寄付(きふ)することを()します。

実際(じっさい)(かみ)()を使うことで、人工的(じんこうてき)に作られたものよりも自然(しぜん)な仕上がりのウィッグ(wig)を作ることができるそうです。

日本でもこの活動(かつどう)が少しずつ広まってきていて、最近(さいきん)では(かみ)をある程度(ていど)()ばしてから一気に切るという人もいるようです。

では、ヘアドネーションをするためには、どのような方法(ほうほう)があるのでしょうか。

自宅(じたく)で自分で(かみ)を切って送る方法(ほうほう)と、ヘアドネーションに対応(たいおう)している美容院(びよういん)(かみ)を切って送ってもらう方法(ほうほう)があります。

ヘアドネーションは()ばした(かみ)なら何でもいいというわけではなく、(かみ)()状態(じょうたい)にも条件(じょうけん)がいくつかあります。

自分で(かみ)を切って送る場合(ばあい)は、いくつかのポイントを()さえておく必要(ひつよう)があります。

まず一つ目は、長さが31cm以上あることです。(みじか)すぎるとウィッグにできません。二つ目は、(かみ)完全(かんぜん)(かわ)いていることです。ぬれたままだとカビが生えてしまい、(まわ)りの(かみ)にも影響(えいきょう)が出ることがあります。

また、ヘアドネーションに()いている(かみ)は、ダメージが少なく、簡単(かんたん)に切れたりしない丈夫(じょうぶ)(かみ)です。

()めている(かみ)基本的(きほんてき)には問題ありませんが、「ブリーチ」のように(かみ)の色を()いてから()めた(かみ)は、切れやすくなるため、()()けてくれない団体(だんたい)もあるようです。

条件(じょうけん)()たしているか不安な場合(ばあい)は、美容師(びようし)相談(そうだん)して切ってもらうほうがいいかもしれません。

(かみ)を切ったら、次は送る準備(じゅんび)です。

切った(かみ)はゴムでまとめ、印刷(いんさつ)した『ドナーシート』に必要(ひつよう)事項(じこう)記入(きにゅう)して、一緒(いっしょ)郵送(ゆうそう)します。ヘアドネーションに対応(たいおう)している美容院(びよういん)利用(りよう)する場合(ばあい)は、美容院(びよういん)が代わりに団体(だんたい)へ送ってくれます。

最近(さいきん)では、芸能人(げいのうじん)やインフルエンサーなども自分の(かみ)寄付(きふ)していて、「どうせ切るならぜひ寄付(きふ)したい」という人が()えてきています。

30cmはそう簡単(かんたん)()ばせるような長さではありませんが、バッサリ切りたいという人がいたら、ぜひこの活動(かつどう)参加(さんか)してみるのもいいと思います!

文:渡部紗也

画像:イラストAC

(2025.11.11)

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