まだれの漢字

「広い」部屋、きれいな「庭」、大きい「車庫(ガレージ)」がある家は、すてきですね。これらの漢字に付いている「广(まだれ)」は、屋根の形に似ていることから、家や建物に関係する漢字によく使われています。



「庁」は、公務員が働く建物、役所などの意味を持つ漢字です。東京都の行政を行うのが「東京都庁」、「京都府」の行政を行うのが「京都府庁」です。「府」にも、役所という意味があります。「政府」は、国の行政を行う機関ですね。また府は、官庁や役所という意味の他に、人が集まる所、という意味もあります。


建物の中にあるものとしては「廊下」や「床」などがあります。また「座る」と「席」をつなげると「座席」になり、コンサートホールなどで客が座る席を「客席」と言います。



「店」もまだれの漢字です。お茶を飲む「喫茶店」、本を売る「書店」、駅や学校内でものを売る「売店」などがありますね。店で働く人が「店員」です。



窓や玄関の上にある小さい屋根を「庇」と言います。庇は「庇う」とも読み、守る、保護するという意味で使います。


その他、「順序」の「序」や「温度」や「湿度」の「度」も、まだれの漢字です。序は、物事の始まりや順番、度は、数量や「程度」などを表します。


一番下という意味の「底」は、海なら「海底」、谷なら「谷底」になります。


最後に、草ぶきの小さな家という意味の「庵」も、まだれの漢字を使っています。庵でゆっくりお茶でもいかがでしょうか。

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