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福岡県(ふくおかけん)

福岡県(ふくおかけん)は、日本の九州(きゅうしゅう)地方にある(けん)の一つで、九州(きゅうしゅう)玄関口(げんかんぐち)としても知られています。福岡県(ふくおかけん)面積(めんせき)(やく)5,000平方(へいほう)キロメートルで、全国(ぜんこく)の中で29番目(ばんめ)の広さです。人口は(やく)510万人で、全国(ぜんこく)では9番目(ばんめ)に多く、九州(きゅうしゅう)地方では(もっと)も人口が多い(けん)です。福岡県(ふくおかけん)は、歴史的(れきしてき)背景(はいけい)(ゆた)かな自然(しぜん)、おいしい食べ物が楽しめる魅力的(みりょくてき)場所(ばしょ)です。

福岡県(ふくおかけん)歴史(れきし)はとても古く、古代から朝鮮半島(ちょうせんはんとう)など国外との交流(こうりゅう)(さか)んでした。福岡(ふくおか)には7世紀(せいき)後半から九州(きゅうしゅう)地方の政治(せいじ)文化(ぶんか)の中心となった「大宰府(だざいふ)」という町があり、ここはまた国外からの文化(ぶんか)最初(さいしょ)(つた)わる場所(ばしょ)でもありました。平安(へいあん)時代には学問の神様(かみさま)として知られる菅原道真(すがわらのみちざね)(まつ)った「太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)」が建てられ、今でも多くの受験生(じゅけんせい)参拝(さんぱい)(おとず)れます。

菅原道真(すがわらのみちざね)()きだった(うめ)の花が()(ほこ)太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)

また、福岡(ふくおか)()は、福岡(ふくおか)(はん)(しゅ)黒田長政(くろだながまさ)(きず)いた「福岡(ふくおか)(じょう)」を中心に発展(はってん)してきました。福岡(ふくおか)()現在(げんざい)九州(きゅうしゅう)経済(けいざい)文化(ぶんか)の中心地となっており、多くの観光(かんこう)スポットがあります。福岡(ふくおか)(じょう)跡地(あとち)である「舞鶴(まいづる)公園(こうえん)」は、(さくら)名所(めいしょ)としても有名で、春には多くの人々が花見に(おとず)れます。

(さくら)名所(めいしょ)としても有名な舞鶴(まいづる)公園(こうえん)

福岡県(ふくおかけん)観光(かんこう)名所(めいしょ)のひとつには「博多(はかた)」があります。博多(はかた)福岡(ふくおか)()の中心地で、古くから商人(しょうにん)の町として(さか)えてきました。博多(はかた)の中でも「中洲(なかす)」というエリアは、夜になるとたくさんの屋台が(なら)び、観光(かんこう)(きゃく)や地元の人々でにぎわいます。福岡(ふくおか)の屋台では、ラーメンやおでん、()き鳥など、さまざまな料理が楽しめます。特に「博多(はかた)ラーメン」は、豚骨(とんこつ)スープが特徴(とくちょう)のラーメンで、全国(ぜんこく)(てき)にも有名です。

地元の人だけでなく、多くの観光(かんこう)(きゃく)でもにぎわう中州(なかす)の屋台

また、福岡(ふくおか)()以外にも特徴(とくちょう)(てき)なエリアがいろいろあり、(たと)えば「門司港(もじこう)」は、福岡県(ふくおかけん)(きた)九州(きゅうしゅう)()にある有名な観光(かんこう)地の一つです。門司港(もじこう)明治(めいじ)時代から昭和(しょうわ)初期(しょき)にかけて国際貿易(こくさいぼうえき)拠点(きょてん)として(さか)えた港町(みなとまち)で、当時(とうじ)雰囲気(ふんいき)が今も(のこ)街並(まちな)みが魅力(みりょく)です。

門司港(もじこう)のシンボル(てき)存在(そんざい)として知られているのが、門司港(もじこう)レトロ地区(ちく)です。このエリアには歴史的(れきしてき)な建物が多く立ち(なら)び、(たと)えば「門司港(もじこう)」や「(きゅう)門司(もじ)三井(みつい)倶楽部(くらぶ)」などの建物があります。門司港(もじこう)駅は、1914年に建てられた日本で最初(さいしょ)の西洋風駅舎(えきしゃ)で、現在(げんざい)は国の重要(じゅうよう)文化(ぶんか)(ざい)指定(してい)されています。駅舎(えきしゃ)のクラシカルなデザインが、当時(とうじ)雰囲気(ふんいき)(かん)じさせてくれます。

門司港(もじこう)街並(まちな)

福岡県(ふくおかけん)には自然(しぜん)(ゆた)かな見どころもあります。「糸島(いとしま)」は、福岡(ふくおか)()から車で1時間ほどの場所(ばしょ)にある山や海が(うつく)しいエリアです。海辺(うみべ)のカフェやおしゃれなお店が多く、糸島(いとしま)のビーチは、夏には海水浴客(かいすいよくきゃく)(にぎ)わい、青い海と白い砂浜(すなはま)が広がる風景(ふうけい)がとても人気です。夕日も(うつく)しく見ることができ、撮影(さつえい)スポットとしても注目されています。

青い海と白い砂浜(すなはま)が広がる糸島(いとしま)芥屋海水浴場(けやかいすいよくじょう)(提供:(一社)糸島市観光協会)

さらに、「柳川(やながわ)」も観光(かんこう)地として人気の場所(ばしょ)です。観光(かんこう)(せん)()ってのんびりと水上から町の風景(ふうけい)を楽しむ「川下り」がおすすめです。春には川沿(かわぞ)いに(うつく)しく()(さくら)など、四季折々(しきおりおり)景色(けしき)が楽しめます。

ゆったりとした時間を楽しめる川下り(お(ほり)めぐり)

福岡県(ふくおかけん)にはおいしい名産品(めいさんひん)もたくさんあります。福岡(ふくおか)といえば、やはり「明太子(めんたいこ)」が有名です。明太子(めんたいこ)は、タラの(たまご)塩漬(しおづ)けにしてピリッとした(から)さを(くわ)えた食品で、ご飯のお(とも)として人気があります。また、「もつ(なべ)」も福岡(ふくおか)の名物料理の一つです。もつ(なべ)は、ホルモンと()ばれる牛や(ぶた)内臓(ないぞう)野菜(やさい)一緒(いっしょ)煮込(にこ)んだ(なべ)料理で、(さむ)季節(きせつ)にぴったりの一品です。

さらに、福岡(ふくおか)の「八女茶(やめちゃ)」は、全国(ぜんこく)(てき)にも有名な高級(こうきゅう)なお茶です。八女の地域(ちいき)(そだ)てられた茶葉(ちゃば)は、(ふか)い味わいとさわやかな(かお)りが特徴(とくちょう)で、緑茶好(りょくちゃず)きにはたまらない逸品(いっぴん)です。また、「あまおう」という福岡(ふくおか)(さん)のイチゴも人気があり、(あま)くて大きな()特徴(とくちょう)です。あまおうは、全国(ぜんこく)各地(かくち)販売(はんばい)されることも多く、福岡(ふくおか)代表(だいひょう)するフルーツの一つとなっています。

おいしい食べ物が非常(ひじょう)豊富(ほうふ)福岡県(ふくおかけん

このように、福岡県(ふくおかけん)歴史的(れきしてき)背景(はいけい)(ゆた)かな自然(しぜん)、おいしい食べ物、そしてにぎやかな都市(とし)魅力(みりょく)()まった場所(ばしょ)です。福岡(ふくおか)(おとず)れると、古くからの文化(ぶんか)()れながら、(うつく)しい風景(ふうけい)やグルメを楽しむことができます。九州(きゅうしゅう)地方の入り口としても、多くの観光(かんこう)(きゃく)(おとず)れ、その魅力(みりょく)存分(ぞんぶん)に味わっています。福岡県(ふくおかけん)は、(おとず)れるたびに新しい発見がある、魅力的(みりょくてき)場所(ばしょ)です。

文:鈴木大
写真:photoAC/AdobeStock/素材ライブラリー/(一社)糸島市観光協会

(2024.12.6)

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