日本語多読道場 yomujp
日本語では、雨は「ぽつぽつ」「しとしと」「ざあざあ」のようにふり、風は、「そよそよ」「ざわざわ」「びゅうびゅう」のようにふきます。それぞれどんな雨のふり方、どんな風のふき方か、想(そう)像(ぞう)してみてください。このような擬(ぎ)音(おん)語(ご)は、英語など外国語にもありますが、聞こえたままの音をくり返(かえ)す擬(ぎ)音(おん)語(ご)の数(かず)は、日本語の場(ば)合(あい)、英語の3~5倍(ばい)あると言われ、言(こと)葉(ば)と文(ぶん)化(か)の一つの特(とく)色(しょく)となっています。
ふり始めたまばらな雨は「ぽつぽつ」、静(しず)かにふる雨は「しとしと」、そして、はげしくふり続(つづ)く雨は「ざあざあ」。静(しず)かにふく風は「そよそよ」、草(くさ)や木の枝(えだ)をゆらす風は「ざわざわ」、はげしく強くふく風は「びゅうびゅう」と、自(し)然(ぜん)が言(こと)葉(ば)になって私たちに語りかけます。
「ごろごろ」「しんしん」「ざぶんざぶん」も、自(し)然(ぜん)の現(げん)象(しょう)を表(あらわ)す擬(ぎ)音(おん)語(ご)です。どれが波(なみ)か、どれが雪(ゆき)か、また、どれが雷(かみなり)か、耳(みみ)をすませてみてください。
公開:2022.6.3
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『Reading Road—多様な日本を読む』
公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT)[著]