神頼(かみだの)みもキャッシュレス
困(こま)ったことがあるときや、どうしても成功(せいこう)させたいことがあるとき、お寺(てら)や神社(じんじゃ)に行って神様(かみさま)や仏様(ほとけさま)にお願いをすることを、「神頼(かみだの)み」と言います。
「神頼(かみだの)み」をするときには、まず「賽銭箱(さいせんばこ)」という箱(はこ)にお金を入れます。そして、声(こえ)に出さずに、心の中でお願(ねが)いをします。
賽銭箱(さいせんばこ)に入れるお金ですが、1000円とか10000円とか、そんな大きなお金ではなく、10円でも50円でも100円でも、細(こま)かいお金でいいのです。
でも、最近(さいきん)は、「買い物するときクレジットカードやアプリで支払(しはら)うので、お金を持たない」という人が増(ふ)えてきました。そこで、神社(じんじゃ)やお寺(てら)の中にもお賽銭(さいせん)をキャッシュレスで払(はら)えるところが出てきました。
賽銭箱(さいせんばこ)の上にタブレットが置(お)いてあって、それに賽銭(さいせん)の金額(きんがく)を入力(にゅうりょく)します。するとQRコードが表示(ひょうじ)されるので、それを自分のスマートフォンで読み込(こ)むと、支払(しはら)いができるというのです。
とても便利(べんり)なようですが、今はまだお金を賽銭箱(さいせんばこ)に入れる人のほうが多いそうです。「そんな簡単(かんたん)なやり方では神様(かみさま)にお願(ねが)いを聞いてもらえない気がする」「昔(むかし)から続(つづ)いているやり方のほうがいい」というのがその理由(りゆう)です。
技術(ぎじゅつ)が発達(はったつ)し、人間の生活(せいかつ)のスタイルも変化(へんか)していますが、神頼(かみだの)みのやり方はしばらく変(か)わらないのかもしれません。
文:桂美穂
画像:写真AC/イラストAC
(2024.4.9)
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