冷(つめ)たいものを食べると、頭(あたま)が痛(いた)くなりませんか。夏(なつ)、アイスクリームを口に入れたとたんに、「キーン」という痛(いた)みを感(かん)じたことがある人は多いでしょう。なぜこのようなことが起(お)きるのか、知っていますか。
冷(つめ)たいものを食べると、口の中やのどが冷(ひ)やされます。急(きゅう)にこうなった場合、人間の体は体(たい)温(おん)を下げないように一(いち)時(じ)的(てき)に血(けつ)液(えき)の量(りょう)を増(ふ)やして体を温(あたた)めるようになっています。そのとき、頭(あたま)につながる血(けっ)管(かん)(体の中の血(けつ)液(えき)が通る管(くだ))が広がって、頭(ず)痛(つう)が起(お)きるのです。もう一つの原(げん)因(いん)は、神(しん)経(けい)です。冷(つめ)たいものを食べると、のどにある神(しん)経(けい)が「冷(つめ)たさ」を「痛(いた)み」として脳(のう)に伝(つた)えるため、頭(あたま)が痛(いた)くなるということです。
実はこの現(げん)象(しょう)には名前があります。なんと、「アイスクリーム頭(ず)痛(つう)」というそうです。おもしろい名前ですね。
では、どうすればアイスクリーム頭(ず)痛(つう)が起(お)きにくくなるのでしょうか。それは、「冷(つめ)たいものはゆっくり食べる」、これだけです。ゆっくり時間をかけて食べれば、口の中やのどが急(きゅう)に冷(ひ)えることはありません。また、冷(つめ)たいものを食べる前に、冷(つめ)たいお茶や水を飲んでおくのもおすすめです。これからアイスクリームを食べるときは、ぜひこの方法を思い出して、頭(ず)痛(つう)を予(よ)防(ぼう)してください。
文:桂美穂
画像:写真AC/イラストAC
(2024.5.14)
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