はじめに、おでんの歴史について説明しましょう。上の写真を見てください。これは、おでんじゃありません。「豆腐田楽」という食べ物です。「田楽」はみそをつけて焼いた料理のことです。600年前から食べられていましたが、江戸時代には豆腐だけじゃなくて、「こんにゃく田楽」や「なす田楽」も食べられるようになりました。これらの「田楽」を出汁(スープ)に入れて煮込むようになったのが、今、わたしたちが食べているおでんです。「お茶」や「おそば」のように、「お」を「でんがく」の「でん」につけたのが「おでん」という名前の始まりだそうです。