日曜日。「お父さん、どこか行きたい!」「… じゃあ、田んぼへ行こう」
私は、子どもたちを近くの田んぼへ連れて行きました。
田んぼには、いろいろな生き物がすんでいるからです。
田んぼの中に何かいる?
ん? もう子 どもたちが、 何か見 つけたようです。
何がいるんでしょうか?
ヤゴ
子どもたちが「見て! 見て!」と言って、走って来ました。
手の中にいたのは、ヤゴです。
ヤゴは大きくなると、トンボになって、空を飛びます。
トンボ(アカトンボ)
でも、子どものときは、ずっと水の中。
おもしろいですね。
オタマジャクシ
「あ、オタマジャクシ! かわいい!」
子どもたちがオタマジャクシを見つけました。
もう少し大きくなると、足が出て、手が出て、しっぽがなくなって、カエルになります。
カエル(ニホンアマガエル)
私は、子どもたちに聞きました。
「二人は、大きくなったら何になりたい?」
「ぼくは…、まだわからない」
「ぼくは、大きいカエル!」
あ! あっちにも、何か動くものがいます。
アメリカザリガニ
「あ、お兄ちゃん! アメリカザリガニ! かっこいいね!」「お父 さん、どうして日本にいるのに、アメリカなの?」「それは、アメリカから来たからだよ」
アメリカザリガニは、今では日本中の田んぼや池などにいます。
でも、昔の日本にはいませんでした。1930年ごろにアメリカから輸入されて、だんだん増えてきたそうです。いろいろな生き物を食べてしまうので、自然のバランスが少し悪くなっているようです。
アメンボ
水の上には、アメンボがいました。
「お父さん、どうしてアメンボは、水の上を歩くことができるの?」
「うん、いい質問だね! あとで図書館へ行って、調べよう!」
… 私もわからなかったんです。
サギ
「お父さん、あのきれいな白い鳥は何?」
「ああ、あれはサギだよ」
となりの田んぼには、サギがいました。虫や魚を食べに来たようです。
田んぼでは、サギやカモなど、たくさんの鳥を見ることができます。
カモ(カルガモ)
左上:メダカ、右上:タガメ、左下:イモリ、右下:ドジョウ
田んぼには、ほかの生き物もいます。
最近は珍しくなりましたが、メダカ、タガメ、イモリ、ドジョウなどにも会うことができます。
子どもたちは、本でイモリの写真を見て、イモリが好きになりました。でも、近くの田んぼにイモリはいません。
だから、私は子どもたちと約束しました。
「夏休みになったら、田舎のおじいちゃんの家の田んぼに、イモリをとりに行こう!」
「うん!」
「やったー!」
文:瀬戸稔彦
写真:フォトAC
(2021.10.19)
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