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紅葉(もみじ)()

秋になると、多くの木の()の色が変わります。紅葉(もみじ)は赤く、銀杏(いちょう)黄色(きいろ)になります。

その赤や黄色(きいろ)になった木々(きぎ)を見て楽しむことを「紅葉狩(もみじが)り」と言います。自然(しぜん)の中はもちろんですが、(まち)の中でも紅葉(こうよう)した木々(きぎ)を見ることができます。日本には、紅葉(こうよう)で有名な場所(ばしょ)がたくさんあります。

1)瑠璃光院(るりこういん)京都(きょうと)

瑠璃光院(るりこういん)は、京都(きょうと)北東(ほくとう)八瀬(やせ)にある浄土真宗(じょうどしんしゅう)のお寺です。瑠璃(るり)とは、青紫色(あおむらさきいろ)(うつく)しい宝石(ほうせき)のことで、瑠璃光院(るりこういん)(にわ)瑠璃色(るりいろ)(かがや)くように見えることから瑠璃光院(るりこういん)という名前が()けられました。

山門(さんもん)をくぐり、石段(いしだん)の小道を上がると(かえで)()が広がります。春には青紅葉(あおもみじ)が、秋には金色の紅葉(もみじ)(つくえ)に映って、紅葉(もみじ)書院(しょいん)の中にも広がります。書院(しょいん)の中が(くら)いので、より一層(いっそう)青紅葉(あおもみじ)や赤い紅葉(もみじ)(ひか)(かがや)いて見えますね。

2)蔦沼(つたぬま)青森(あおもり)

十和田八幡平(とわだはちまんたい)国立公園(こくりつこうえん)の中には、ブナの(はやし)(ぬま)があり、この七つの(ぬま)をまとめて「蔦七沼(つたななぬま)」と言います。これらの(ぬま)(まわ)(やく)3キロの散歩(さんぽ)コース「(ぬま)めぐりの小路(こうじ)」があり、10月から11月にかけて、観光客(かんこうきゃく)でにぎわいます。紅葉(こうよう)した木々(きぎ)(あざ)やかな色が水面(すいめん)に映り、(ひか)(かがや)いて(うつく)しいです。
春は、(みどり)木々(きぎ)とミズバショウ、秋は紅葉(こうよう)が楽しめるほか、この(へん)野鳥保護区域(やちょうほごくいき)指定(してい)されているので、5月には鳥たちの(こえ)も聞こえてにぎやかです。近くには、平安時代(へいあんじだい)(794-1185)から(つづ)蔦温泉(つたおんせん)があります。
3)養老渓谷(ようろうけいこく)千葉(ちば)

千葉(ちば)(けん)房総半島(ぼうそうはんとう)中央(ちゅうおう)を流れる養老川(ようろうがわ)によって作られた養老渓谷(ようろうけいこく)は、千葉(ちば)(けん)自然(しぜん)公園(こうえん)指定(してい)されており、有名な観光地(かんこうち)になっています。秋の紅葉(こうよう)だけでなく、春のツツジやフジも(うつく)しく、景色(けしき)を楽しむハイキングコースもあります。

養老渓谷(ようろうけいこく)を中心とした養老川周辺(ようろうがわしゅうへん)には八つの(たき)があり、その中の一つの栗又(くりまた)(たき)は、長さ100メートル、高さ30メートルで、千葉県(ちばけん)で一番大きい(たき)として知られています。

山梨県(やまなしけん)富士吉田市(ふじよしだし)にある新倉山(あらくらやま)浅間公園(せんげんこうえん)は、1959年にできた公園(こうえん)です。大きい富士山(ふじさん)と、新倉(あらくら)富士(ふじ)浅間神社(せんげんじんじゃ)の赤い五重塔(ごじゅうのとう)が一度に見られる場所(ばしょ)です。春には(さくら)が、(あき)には紅葉(こうよう)が広がり、青空(あおぞら)といいコントラストを(えが)いています。
ここからの(なが)めは環境省(かんきょうしょう)の「富士山(ふじさん)がある風景(ふうけい)100(せん)」に(えら)ばれました。展望(てんぼう)デッキから見える景色(けしき)は、とてもきれいですね。
富山(とやま)県東部(けんとうぶ)黒部川(くろべがわ)上流(じょうりゅう)にある黒部峡谷(くろべきょうこく)には、日本一大きい黒部(くろべ)ダムがあります。黒部峡谷(くろべきょうこく)峡谷(きょうこく)は日本で一番(いちばん)(ふか)く、(もっと)(ふか)いところで2,000メートル以上あると言われています。

黒部峡谷(くろべきょうこく)宇奈月駅(うなづきえき)から欅平駅(けやきだいらえき)までの(やく)20キロを片道(かたみち)1時間20分で走るのがトロッコ電車です。元々(もともと)関西電力(かんさいでんりょく)が使っていた仕事用(しごとよう)のトロッコでしたが、景色(けしき)()いところを走るので、黒部(くろべ)鉄道(てつどう)として観光用(かんこうよう)改良(かいりょう)されました。トロッコ電車からきれいな紅葉(こうよう)(なが)めながら(すす)んでいくのは、気持ちがいいですね。

6)兼六園(けんろくえん)石川(いしかわ)

岡山(おかやま)後楽園(こうらくえん)水戸(みと)偕楽園(かいらくえん)(なら)んで日本三名園(にほんさんめいえん)である兼六園(けんろくえん)は、石川(いしかわ)(けん)金沢(かなざわ)()にあり、江戸時代(えどじだい)(1603-1868)に加賀藩(かがはん)(今の石川県(いしかわけん))によって作られた日本(にほん)(てい)(えん)です。一年を通してさまざまな花が()き、(さくら)(うめ)紅葉(こうよう)名所(めいしょ)でもあります。

金沢(かなざわ)日本海(にほんかい)(めん)し、冬には(ゆき)が多い地域(ちいき)なので、(ゆき)で木の(えだ)()れないように、(なわ)(えだ)()雪吊(ゆきづ)が行われます。秋から冬にかけて、夜には、園内(えんない)ライトアップされ、紅葉(こうよう)とこの雪吊(ゆきづ)りを見ることもできます。

日本には、まだまだ紅葉(こうよう)が楽しめる場所(ばしょ)がたくさんあります。(みな)さんもぜひ出かけて、紅葉狩(もみじが)りを楽しんでください。

文:Naoko Ikegami

写真:写真ACUnsplashBEIZimages/パブリックドメインQ

(2023.11.17)

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