日本語多読道場 yomujp
歌舞伎(かぶき)とアニメ
みなさんは、歌舞伎(かぶき)を知っていますか。
みなさんがアニメを楽しむように、今から約(やく)400年前の江戸時代(えどじだい)(1603-1868年)の人々(ひとびと)にとって、歌舞伎(かぶき)はとても身近(みぢか)で人気のある娯楽(ごらく)(entertainment)でした。ストーリーは、恋(こい)・友情(ゆうじょう)・家族愛(あい)などを中心とした内容(ないよう)で、人々は泣(な)いたり、笑(わら)ったりしながら、歌舞伎(かぶき)を楽しみました。私たちは今も、生(なま)の舞台(ぶたい)(ステージ)を楽しむことができます。
人の心を表(あらわ)すストーリーには、昔(むかし)も今も共通(きょうつう)する点(てん)がとても多いので、歌舞伎(かぶき)は決(けつ)して難(むずか)しいものではありません。歌舞伎(かぶき)の言葉(ことば)は、今の言葉(ことば)とは違(ちが)いますが、似(に)ている部分(ぶぶん)もあります。また、演技(えんぎ)や音楽、舞台(ぶたい)の力で、想像(そうぞう)しながら見ていると、内容(ないよう)が伝(つた)わってきます。また、音声(おんせい)(通訳(つうやく))のサービスもあるので、説明(せつめい)を聞きながら見て味(あじ)わうこともできます。
「歌舞伎(かぶき)は聞いたことはあるけど、実際(じっさい)には見たことがない」という方(かた)がほとんどだと思いますが、約(やく)400年続(つづ)いてきた歌舞伎(かぶき)には、日本人の感(かん)じ方、考え方などがたくさん込(こ)められています。
みなさんも、古くて実(じつ)は新しい歌舞伎(かぶき)を一度、ぜひ見てみませんか。
これから、みなさんに少しずつ歌舞伎(かぶき)の楽しみ方をお伝(つた)えしたいと思います。
文:岩瀬ありさ
写真:写真AC
イラスト:イラストAC
(2022.11.4)