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(いと)へんの漢字

アイロンがかかった「綿(めん)」のシャツは、気持ちがいいです。「(きぬ)」のブラウスは、肌触(はだざわ)りがよく、(あたた)かいです。

これらの漢字には「(いと)へん」が使われています。「(いと)へん」は、(いと)種類(しゅるい)(かたち)、また(いと)を使ってできたものに使われています。

(いと)へんに少ないと書く「()」は、(かる)くて(うす)(ぬの)、「(おり)(もの)」です。「(さら)()」は、インドで生まれた織物(おりもの)で、綿(めん)(ぬの)(あざや)やかな色の「繊細(せんさい)」な模様(もよう)(えが)かれています。

(きぬ)綿(めん)から「繊維(せんい)」を()わせて(いと)にすることを「(つむ)ぐ」と言います。また、(つむ)いだ(いと)に色をつけて、()った(ぬの)を「(つむぎ)」と言います。鹿児島県(かごしまけん)奄美大島(あまみおおしま)で作られる大島紬(おおしまつむぎ)が有名です。

(いと)や「(ひも)」などで長い物をまとめることを「()う」または「(むす)ぶ」と言います。(たと)えば、(かみ)()う、リボンを(むす)ぶ、のように言います。

(ひも)毛糸(けいと)(ほそ)長いので、「()んだり」「()んだり」できます。

また、(ひも)を強く()くことを「()める」と言い、(いと)を使って(やぶ)れたところを(なお)すことを「(つくろ)う」と言います。

みなさんがよく見る「(かみ)」は、植物(しょくぶつ)繊維(せんい)から作られています。「(せん)」は(いと)のように「(ほそ)くて」長いもの、という意味です。

(いと)へんの漢字は、(いと)にあまり関係(かんけい)ない言葉(ことば)にも使われています。「()」や「(みどり)」などの言葉(ことば)は、教科書(きょうかしょ)にも出てきますから、見たことがあるでしょう。

また、(いと)へんに売ると書いて「(つづ)く」や、冬と書いて「()わる」などの動詞(どうし)もあります。

まだまだありますよ。「(けい)(ざい)」(economy)、「(れん)(しゅう)」(practice)、「(しょう)(かい)」(introduction)や「(きゅう)(しょく)」(school lunch)、「(れん)(らく)」(contact)、「(いっ)(しょ)」(together)などなど。

(いと)へんの漢字は、(いと)関係(かんけい)する言葉(ことば)だけでなく、いろいろな言葉(ことば)に使われていますね。

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文:Naoko Ikegami

画像:日本語の絵/写真AC/イラストAC

(2025.6.10)

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