ストリーミングという音楽の再生の仕方を知っていますか。インターネットに接続した状態で映像や音声データを楽しむ方式です。数学者たちは、ある音楽ストリーミングサービスからダウンロードした14億曲分のデータを、感染症が流行する過程のモデルに当てはめて実験を行いました。その結果、感染症の拡大のモデルと音楽のダウンロードの傾向がとても似ているということが明らかになったのです。
そのやり方にしたがってした実験の結果を見ると、一番感染力が弱かったのはダンスで「2.8」、次がメタルで「3.7」でした。もっとたくさんの人が聴きそうなポップスは「35」、ロックは「129」、ヒップホップは「310」という結果でした。では、最も強い感染力を持っていたのは何だったでしょう。それは、エレクトロニカ(電子音楽)でした。その数字は「3430」、つまり、1人の人から3430人に伝染するということだそうです。ウイルス界最強クラスと言われる麻疹ウイルスが「12」から「18」ということなので、エレクトロニカの感染力の高さが想像を絶するものだということがよくわかります。