みなさんは日常生活で、こんなことを考えたり、言われたりしたことはありませんか。
A)「ほら、やっぱり失敗した。最初からそんな気がしていたよ」
B)「新しいプロジェクトを進めたいと言うけれど、そんな危険な挑戦しなくていいよ」
C)「今どきの若い人は、これだから困るんだ。私が会う若い人はみんなそうだ」
D)「もしかしたら、あの人に好きだという気持ちがばれているかもしれない」
これらの考え方には、人の「バイアス」がかかっている可能性があります。では、バイアスとは何でしょうか。
雨が降ることは最初から予測できた?
人は現状維持しようとする
制服はいらない?
そして、最後は、「透明性の錯覚」です。例えば、上のD)の例です。これは自分の感情や考えなどが相手に見透かされ、伝わっているのではないかと考えるバイアスです。例えば、スピーチやプレゼンテーション、面接などで自分の緊張状態が相手に伝わっているのではないかと不安に思う場合などです。ほかにも「あのとき、わかっている顔をしていたでしょう」などと相手を責める場合なども該当します。これは、自分の意図が実際よりも相手に伝わっているだろうと考え、相手のことを責めている例です。しかし、実際のところ、自分が伝わっていると考えるよりも、相手には通じていなかったということです。ですから、自分の言った内容が100%相手に伝わるはずだとは考えずに、適宜理解しているかどうか、チェックなども入れたほうがいいでしょう。
実際よりも相手に伝わっていると感じてしまう
このように、人間は、無意識のうちにさまざまなバイアスを持っています。自分にはどのようなバイアスがあるのか、ということを意識することで、偏見による人間関係のトラブルや誤解を防ぐことができるでしょう。今挙げた4つ以外にもいろいろありますので、自分で調べてみるのも面白いと思いますよ。
【参考サイト】「錯思コレクション100」