チョコレートの種類

みなさんはチョコレートが好きですか。
チョコレートは世界中で人気のあるお菓子ですが、体にいい食べ物としても知られています。
どうしてチョコレートは体にいいのでしょうか。
まず、チョコレートはどのようにしてできるのか、見てみましょう。
みなさんも知っているとおり、チョコレートはカカオから作られます。
カカオの実の中には、30~40粒ほどのカカオ豆が入っていて、「カカオパルプ」と呼ばれる白くて甘いものに包まれています。

発酵というのは、菌の力を使って味や香りをよくするもので、納豆やキムチ、ヨーグルトなどが発酵食品として知られています。

発酵の後、中の水がなくなるように外で干し、焼いたり、つぶしたりして、「カカオマス」というものを作ります。
このカカオマスに砂糖やミルク、カカオバターをいろいろな割合で入れることで、いろいろな種類のチョコレートになっていくのです。

チョコレートが体にいいと言われるのは「カカオマス」の中に含まれる「ポリフェノール」が体にとっていい働きをするからだとされています。
このポリフェノールは、①老化を防ぐ、②病気になりにくくする、③肌の調子をよくする、④集中力や記憶力にいい、などメリットがたくさんあります。
つまり、このポリフェノールが入っていればいるほど、体にいいものとなるわけです。
チョコレートの種類として代表的なものといえば、「ミルクチョコレート」「ダークチョコレート」「ホワイトチョコレート」があります。
この中で一番ポリフェノールが入っているのは、どれでしょうか。



それは、「ダークチョコレート」です。
ダークチョコレートは、カカオの割合が多いチョコレートのことで、特にカカオが70%以上のものが健康にいいと言われています。
ミルクチョコレートよりも砂糖が少ないため、苦く感じる人も多いようですが、健康に気をつけたい人には非常に人気があります。

「ミルクチョコレート」は、ダークチョコレートよりもカカオの量が少なく、砂糖とミルクが多く含まれています。その分苦みが消えるため、食べやすいチョコレートだと言えます。

一方、ホワイトチョコレートは「カカオマス」が入っていません。
カカオマスを作るときにとれる「カカオバター」と呼ばれる油だけを使い、さらに砂糖とミルクをたくさん使って作るため、ポリフェノールがほとんど含まれていません。
甘くておいしいので、子どもや女性に人気があります。

「チョコレートは体にいい」というのは「ポリフェノールが取れる」という意味なので、ホワイトチョコレートは当てはまらないことになります。でも、甘いものを食べるだけでもリラックス効果がありますよね。
どのチョコレートもおいしくて、ついつい食べすぎてしまいますが、食べすぎは体によくありません。自分にちょうどいい量で、ときには健康のことも考えて、いろいろなチョコレートを楽しんでみてください。
文:渡部紗也
画像:ツカッテ/フリーイラスト素材集 ジャパクリップ/イラストAC
(2025.6.27)