山寺
山寺は、本当は「宝珠山立石寺」という長い名前です。とても古いお寺で、860年に建てられました。建物だけではなくて、この山全部を「山寺」と言います。
山寺
山寺は広いので、全部見ると1時間半ぐらいかかります。だから、パンフレットを見て、どこを見るか決めておいたほうがいいです。
ここが登山口です。山寺は山ですから、がんばって登らなければなりません。山の一番上まで階段が1,015段もあります。
登山口
登山口の階段を上ると、「立石寺本堂」があります。山寺は860年からありますが、今の立石寺本堂は1356年に建てられたものです。ブナの木でつくられた建物の中では、一番古い建物です。
立石寺本堂
この人は松尾芭蕉です。彼は1689年に山寺に来たとき、「閑かさや岩にしみいる蝉の声(静かだなあ。蝉の声が岩にしみいるようだ)」という俳句を詠みました。この俳句で山寺はとても有名になりました。
松尾芭蕉の像
少し行くと山門があります。ここで料金を払います。大人一人300円です。いよいよ山に登ります!
山門
でも、その前に力こんにゃくを食べましょう。山寺は力こんにゃくが有名です。力こんにゃくを食べると元気になります。さあ、登りましょう!
力こんにゃく
緑が多くて、とても静かです。あ、蝉の声が聞こえます。途中で休んだり、写真を撮ったりしながら、登りましょう。
山寺の階段
疲れた~。あ、きれいな門が見えました。仁王門です。仁王門は、ちょうど山の半分ぐらいのところにあります。
仁王門
登っても登っても階段が続きます。でも、けっこう高いところまで登って来ました。あともう少し。
山寺からの景色
着きました! 山の一番上にある、この建物は「奥之院」と言います。奥之院は、お寺のお坊さんが字を書いて修行する道場です。
奥之院
山を下るとき、「五大堂」に寄って行きましょう。ここから見る景色が、山寺で一番きれいです。
五大堂
Tak1701d(2017) 立石寺 五大堂 CC BY-SA 3.0
山寺は春、夏、秋、冬、どの季節もきれいです。春は、うすいピンク色の桜が咲きます。夏は緑がきれいです。秋の紅葉、冬の雪の景色もすてきですよ。
秋の山寺
五大堂から見た雪の景色
下山口まで下りてきました。たくさん運動したから、おなかが空きました。電車に乗る前に、そば屋さんでおいしいそばを食べましょう!
文:遠藤和彦・佐藤えり子
写真:佐藤えり子/写真AC/ウィキメディア・コモンズ
(2021.9.10)