闇バイト
みなさんは「闇バイト」という言葉を知っていますか。「闇」は英語でdark、バイトはpart-time jobです。つまり、「闇バイト」は、危ない仕事やしてはいけない仕事などのことです。SNSなどで「だれでもできます」「すぐにお金がもらえます」などと書かれていることがあります。かんたんに見えるので、やってみようと思う人もいるかもしれません。でも、これはとても危ない仕事です。
たとえば、他の人のためにスマホ(スマートフォン)を買ったり、銀行口座(account)を作ったりする仕事があります。「あなたの名前を使うだけです」と言われたら、お金がもらえるので、やってみようと思うかもしれません。でも、そのスマホや口座は、後で悪い人たちに使われてしまいます。自分が知らなくても、犯罪(crime)を手伝ったことになり、警察に調べられたり、捕まったりすることがあります。
また、電話を使う詐欺(fraud/scam)などで、お金を受け取る「受け子」という仕事もあります。これは、だまされた人(a person who was tricked)のところに行って、お金をもらう仕事です。「お金や荷物を受け取るだけのかんたんな仕事」と言われることがありますが、これも犯罪です。このような仕事をすると、悪いグループの仲間(accomplice)だと思われて、警察に捕まってしまいます。
では、なぜこのような「闇バイト」が増えているのでしょうか。
一つ目の理由は、SNSでかんたんに人を誘えるようになったことです。パソコンやスマホがあれば、どこでもだれにでもメッセージが送れます。そのため、悪いグループは「高いお金がすぐにもらえる」などと書いて、人を誘っています。
二つ目の理由は、お金に困っている人が多いことです。学生や仕事を探している人は、「もっとお金がほしい」「楽にお金をかせぎたい」と思うことがあります。外国人の中には、日本に来たばかりで、言葉やルールがよくわからない人もいます。そのため、悪い仕事だと気づかないで、トラブルにまきこまれてしまうケースも増えています。
警察に捕まると、「日本語がよくわからないから」「ルールを知らなかったから」と言っても、ゆるされません。犯罪に関係すると、日本に住めなくなることもあり、とても大きい問題になります。
SNSで「かんたんにお金がもらえる」「高いアルバイト」などのメッセージを見たときは、すぐに申し込んではいけません。友だちや学校の先生や会社の人に相談したり、インターネットでくわしい情報を調べたりすることが大切です。「名前を使うだけ」「受け取るだけ」と書いてあっても、危ない仕事かもしれません。「一度だけ」と思っても、また同じ仕事をしなければならなくなります。そして、いつか捕まってしまいます。
あやしいメッセージを受け取ったり、「これは闇バイトかもしれない」と思ったりしたら、絶対にしないでください。自分のアルバイトが闇バイトだと思ったら、すぐだれかに相談してください。日本には、外国人がいろいろな言語で相談できるところがあります。
お金が急に必要でも、危ない仕事はしないでください。犯罪にまきこまれると、あなたの生活が大きく変わってしまいます。自分の安全のために、あやしい仕事には絶対に近づかないようにしましょう。
文:福永歩
イラスト:イラストAC
(2026.2.6)