はじめての救急車
ある朝、エッグさんが散歩をしていると、ふじさんに会いました。
ふじさんは、近所に住んでいるおじいさんです。
エッグ「あ、ふじさん、おはようございます。」
ふじ「あ…エッグさん…。」
ふじさんは、具合が悪そうです。
エッグ「ふじさん? 大丈夫ですか?」
ふじ「…なんだか、すごくおなかが痛くて…」
ふじさんは、倒れてしまいました。
エッグ「わー! ふじさん、大丈夫ですか?!」
ふじ「大丈夫です…。いや、大丈夫じゃないかも…」
エッグさんは、最近、学校で救急車の呼び方を習ったばかりでした。
エッグ「そうだ、救急車を呼ぼう!」
エッグさんは、119番に電話をしました。
119(消防)「はい、119番消防署です。火事ですか? 救急ですか?」
エッグ「えっと、えっと…、あの、おじいさんが倒れて…」
119(消防)「落ちついてください。救急ですね。」
エッグ「は、はい!」
119(消防)「住所はどこですか?」
エッグ「住所…、すみません、わかりません。」
119(消防)「近くに何が見えますか?」
エッグ「郵便局と、『もたもたカフェ』が見えます。」
119(消防)「わかりました。おじいさんが倒れたんですね?」
エッグ「はい。おなかがすごく痛いと言っています。」
119(消防)「意識はありますか?」
エッグ「いしき…?」
119(消防)「おじいさんは話せますか?」
エッグ「あっ、はい、話せます。」
119(消防)「おじいさんは、おいくつですか?」
エッグ「おいくつ…?」
119(消防)「何歳ですか?」
エッグ「あ、えっと…、70歳ぐらいです。」
119(消防)「わかりました。今、救急車が向かっています。」
5分ぐらいで、救急車が来ました。
エッグさんも一緒に救急車に乗ります。
救急車に乗るのは、はじめてです。
病院に着きました。
ふじさんは、病院で検査をして、点滴をしたら元気になりました。
医者「昨日の夜、何を食べましたか?」
ふじ「えっと…、エッグさんのカレーを食べました。」
実は、昨日の夜、エッグさんはカレーを作りすぎたので、ふじさんに少しあげました。
エッグ「えっ…! あのカレー…、ふじさん、ごめんなさい!!!
あれ…、なんだかぼくもおなかが痛くなってきた…。」
今度は、エッグさんが点滴をすることになりそうです。