春の食べ物

春になって暖かくなってくると、いろいろな花が咲いてとてもきれいです。日本人が好きな春の花は、なんといっても桜です。春の食べ物の中には、「桜」や「春」の字が名前に入った食べ物があります。それでは、春の食べ物を見ていきましょう。
1)野菜
春になると、春菊、春キャベツなど、春の字が入った野菜が出てきます。葉が柔らかくておいしいです。


緑が美しいアスパラガス、菜の花も春の野菜です。「桜」や「春」の他に「新」の字が付いた野菜も出てきます。新玉ねぎや、新じゃがいももおいしいです。




竹の子も春の代表的な食べ物です。竹の子とわかめを一緒に煮た「若竹煮」は、春によく食べられます。


2)果物
桜は鑑賞用の桜と、食用の桜があります。花を鑑賞する桜は、実が大きくなりませんが、食用の桜である実桜には、さくらんぼの果実がなります。さくらんぼは、桜桃とも言います。果樹である実桜は、1,000種類もの品種があるそうです。

いちごは、春の代表的な果物で、甘くておいしいです。びわは、果汁が多くさっぱりとした甘さです。


3)魚介類
魚にも「春」の字が付いたものがあります。魚へんに春と書いて、鰆と読みます。鰆は、春から秋にかけて日本に近い海でとれる魚です。また、メバルも春によく食べられる魚です。メバルは、春を告げる魚とも言われています。


鰹の中でも、春にとれるものを初鰹と言います。まだ大きくなくて、脂が少ないので、さっぱりとしています。

日本でとれる海老の種類はたくさんあります。このえびは、その透き通ったピンクが桜の花の色に似ていることから、桜えびと呼ばれています。

はまぐりや、あさりは、春においしい貝です。身が大きくなる産卵前が旬(一番おいしい時期)です。


4)和菓子
最後に春の和菓子を紹介しましょう。桜を使った桜餅です。関東と関西では、少し材料が違いますが、桜のピンク色は同じです。これに合わせて、新しい茶葉でいれた新茶を召し上がれ!


文:Naoko Ikegami
画像:写真AC/イラストAC/Adobe Stock
(2025.4.18)