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三水(さんずい)漢字

みなさんは「」で「(およ)ぐ」のは、()きですか。それとも「(すな)(はま)」で「日光(にっこう)(よく)」をするのもいいですね。

これらの漢字には「三水さんずい氵」という水をあらわ部首ぶしゅが使われています。部首ぶしゅとは、漢字を作るパーツの中で一番いちばん基本きほんとなるパーツのことです。部首ぶしゅには意味があるので、同じ部首ぶしゅを持つ漢字は、共通きょうつうの意味を持っています。「三水さんずい氵」は、水に関係かんけいがある漢字に使われています。

海の水は(しお)がある塩水(えんすい)ですが、「(みずうみ)」や「(ぬま)」の水は、(しお)がない「(たん)(すい)」です。(みずうみ)(ぬま)より「(ふか)く」、(ぬま)(みずうみ)より「(あさ)い」です。また、(みずうみ)(ぬま)よりも小さくて、人の手で作られたものを「(いけ)」と()びます。

(みずうみ)

(ぬま)
(いけ)

(かいすい)の「(なが)れ」を「海流(かいりゅう)」といいます。海流(かいりゅう)は「(しお)」とも()ばれ、日本の(まわ)りには4つの大きい海流(かいりゅう)があります。南から北に(なが)れる(あたた)かい海流(かいりゅう)が「(くろ)(しお)」and「対馬(つしま)海流(かいりゅう)」です。北から南に(なが)れる(つめ)たい海流(かいりゅう)が「(おや)(しお)」と「リマン海流(かいりゅう)」です。日本の東で(くろ)(しお)(おや)(しお)がぶつかって、「太平(たいへい)(よう)」に(なが)れて行きます。「洋」は海より大きい海という意味です。

徳島県(とくしまけん)兵庫県(ひょうごけん)の間には、「鳴門(なると)(かい)(きょう)」があります。(かい)(きょう)は、陸地(りくち)によって(せま)くなったところで、ここでは(しお)(なが)れが早く、「(うず)」が()いているように見えます。

また、海には、「(なみ)」がありますが、地震(じしん)がおきると大きい「津波(つなみ)」となります。

川が「氾濫(はんらん)」しておこる「(こう)(ずい)」も水の被害(ひがい)です。日本では、夏に集中豪雨(しゅうちゅうごうう)()ばれる大雨が()り、それによる水の被害(ひがい)も多いです。

夏に地面じめんが「あたたまる」と、水蒸気すいじょうきふくんだ空気が上にのぼる「上昇気流じょうしょうきりゅう」が発生はっせいします。上昇気流じょうしょうきりゅうができるとあたたかい空気がつめたい空気にやされ、水蒸気すいじょうきが水やこおりつぶを作り、くもができます。強い上昇気流じょうしょうきりゅうによって発生はっせいした大きなくも積乱雲せきらんうんといい、「はげしい雨」をらせます。

(つめ)たい」という漢字は、氵ではなく、「二水(にすい)冫」ですね。これは、三水(さんずい)が水に関係(かんけい)しているのに(たい)し、二水(にすい)(こおり)関係(かんけい)する漢字に使われます。

あ、「(かん)()」も三水(さんずい)でした!漢民族(かんみんぞく)の人たちが使っている字なので、漢字と()ばれるようになったそうです。

文:Naoko Ikegami

画像:日本語の絵/写真AC/イラストAC/パブリックドメインQ

(2024.12.13)

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