南西諸島（なんせいしょとう） - 日本語多読道場 yomujp

南西諸島(なんせいしょとう

鹿児島県(かごしまけん)は九州(きゅうしゅう)の一番(いちばん)南(みなみ)にある県(けん)です。地図(ちず)を見(み)ると、鹿児島県(かごしまけん)の南西(なんせい)に島(しま)が並(なら)んでいるのがわかりますか？　この並(なら)んでいる島(しま)を「南西諸島(なんせいしょとう)」と言(い)います。

南西諸島(なんせいしょとう)の中(なか)で一番(いちばん)大(おお)きな島(しま)は、沖縄本島(おきなわほんとう)です。沖縄本島(おきなわほんとう)には、那覇(なは)という大(おお)きなまちがあります。島(しま)のまわりには、きれいなビーチとたくさんのリゾートホテルがあります。

沖縄本島(おきなわほんとう)のリゾートホテル

また、島(しま)の北(きた)には「やんばる」と呼(よ)ばれる広(ひろ)い森(もり)があります。この森(もり)には、ヤンバルクイナという鳥(とり)がいます。この鳥(とり)は飛(と)ぶことができません。ヤンバルクイナはとてもめずらしい鳥(とり)で、世界(せかい)でここにしかいません。

ヤンバルクイナ

二番目(にばんめ)に大(おお)きな島(しま)が鹿児島県(かごしまけん)の奄美大島(あまみおおしま)です。この島(しま)と徳之島(とくのしま)には、アマミノクロウサギという耳(みみ)が短(みじか)いウサギがいます。このウサギもめずらしい動物(どうぶつ)で、世界(せかい)でこの２つの島(しま)にしかいません。

アマミノクロウサギ

（（一社）あまみ大島観光物産連盟）

沖縄(おきなわ)の西表(いりおもて)島(じま)にもめずらしい動物(どうぶつ)がいます。イリオモテヤマネコです。このネコもこの島(しま)だけにいて、1965年(ねん)に発見(はっけん)されました。

イリオモテヤマネコ

（環境省西表野生生物保護センター提供）

沖縄本島(おきなわほんとう)の近(ちか)くには、久米島(くめじま)、伊江島(いえじま)などの島(しま)があります。また、沖縄本島(おきなわほんとう)から南西(なんせい)300キロ（km）行(い)くと、宮古島(みやこじま)などがあります。そこからもう少(すこ)し行(い)くと、石垣島(いしがきじま)があります。このような遠(とお)くにある島(しま)のことを離島(りとう)と言(い)います。小(ちい)さな離島(りとう)には船(ふね)で行(い)きますが、石垣島(いしがきじま)や宮古島(みやこじま)など大(おお)きな離島(りとう)には飛行機(ひこうき)でも行(い)くことができます。

石垣空港(いしがきくうこう

離島(りとう)に行(い)く船(ふね)

日本(にほん)は南北(なんぼく)に長(なが)いので、南(みなみ)にある南西諸島(なんせいしょとう)は冬(ふゆ)でも暖(あたた)かいです。石垣島(いしがきじま)や西表島(いりおもてじま)の冬(ふゆ)の気温(きおん)は18℃ぐらいです。冬(ふゆ)なのに暖(あたた)かいのは、どうしてでしょうか？　それは、島(しま)が南(みなみ)にあるからです。それから、暖(あたた)かい海(うみ)の水(みず)が南(みなみ)の方(ほう)から流(なが)れてくるからです。

南西諸島(なんせいしょとう)の海(うみ

やんばるの森(もり)、西表島(いりおもてじま)、奄美大島(あまみおおしま)、徳之島(とくのしま)は、2021年(ねん)7月(がつ)に世界自然遺産(せかいしぜんいさん)（UNESCO）に登録(とうろく)されました。南西諸島(なんせいしょとう)には豊(ゆた)かな自然(しぜん)があるのです。

文：岡野秀夫

リライト：遠藤和彦

写真：岡野秀夫／（一社）あまみ大島観光物産連盟／環境省西表野生生物保護センター

(2022.5.24)