神戸とはどんな町か?
そして、神戸の住宅や商店のあるエリアは限られたものであることも忘れてはならないでしょう。北に六甲と呼ばれる山とそれに連なる山々があり、南には海があります。そのため、山と海に挟まれた幅3キロ(km)程度の細く長い地域に、神戸の人は住んできました。最近では、海岸部を埋め立てて、新しく土地をつくっていますが、それでも限界はあります。山と海に挟まれて横たわる土地、それが神戸のすがたと言えるのではないでしょうか。けれども、その特徴を生かして暮らすこともできます。町全体が小さくまとまっているので、住むところと働くところ、そして、休養したり遊んだりする場所が集中してあるのです。これはとても便利なことです。
文:三浦暁子
写真: 岡野秀夫
(2021.3.28)